米国女性:アルコール中等量までは体重増加、肥満リスクは少ない:赤ワインにその傾向
2010年 03月 09日
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これの一次情報源ということになる
当初正常体重女性において、非アルコール摂取者に比べ、アルコール少量から中等量摂取では、体重増加が少なく、過体重や肥満になるリスクは少ない
Alcohol Consumption, Weight Gain, and Risk of Becoming Overweight in Middle-aged and Older Women
Lu Wang, MD, PhD; I-Min Lee, MBBS, ScD; JoAnn E. Manson, MD, DrPH; Julie E. Buring, ScD; Howard D. Sesso, ScD, MPH
Arch Intern Med. 2010;170(5):453-461.
19200US女性(38.9歳以上)前向きコホート研究で、心血管疾患、がん、糖尿病など認めないBMI 18.5-25未満)
12.9年間のベースラインのアルコール摂取と体重増加は逆相関
初期正常体重女性の7942(41.3%)が、過体重・肥満(BMI ≥25) となり、732(3.8%)が肥満 (BMI ≥30)となった。
年齢、ベースラインBMI、喫煙状態、非アルコールエネルギー摂取、運動レベル、他のライフスタイル、食事要素補正後、アルコール摂取0、0-5、5-15、15-30、30g/d以上では、 1.00, 0.96, 0.86, 0.70, 0.73(P for trend <.001)
肥満となる相対リスクは、1.00, 0.75, 0.43, 0.39, and 0.29 (P for trend <.001)
この相関は年齢、喫煙状態、運動レベル、ベースラインBMIのサブグループで類似。
赤ワイン、白ワイン、ビール、リキュールの4種で逆相関を見いだし、特に、赤ワインがこの傾向が強く、多変量補正後は白ワインは弱いが相関を維持したとのこと。
フレンチ・パラドクス復活?
by internalmedicine | 2010-03-09 16:26 | 糖尿病・肥満