肥満でのフィットネス:インスリン感受性改善効果は主に肝臓の脂肪量改善効果による

肥満・過体重にとって、インスリン感受性との関連にとって肝臓内の脂肪量が重要なようだ
少なくとも、フィットネス運動で、インスリン感受性改善効果は、主に、肝臓内脂肪量減少に伴うといえるとのこと

Cardiorespiratory fitness and insulin sensitivity in overweight or obese subjects may be linked through intrahepatic lipid content Diabetes published ahead of print March 31, 2010, doi:10.2337/db09-1200

目的: 低心肺フィットネスは、体重と無縁に、心血管疾患・2型糖尿病を促進させる。intrahepatic lipid content (IHL)とインスリン感受性の密接な関連があるとして、フィットネスとインスリン感受性が直接IHLで説明できると仮定

研究デザイン・方法: 138名の過体重から肥満者、他に健康者を検討。
年齢: 43.6 ± 8.9 歳., body mass index: 33.8 ± 4 kg/m2

体組成はbio-impedance analysisにて推定
腹部死亡分布、筋細胞内、肝臓細胞内脂肪組成はMRスペクトロスコピー・トモグラフィーにて評価
漸増式運動試験を行い、個々の心肺フィットネスを評価
インスリン感受性は経口糖負荷試験にて決定

結果: すべての患者において、心臓呼吸フィットネスは、インスリン感受性(r=0.32, p<0.05)、 IHL (r=−0.27, p<0.05)、 visceral (r=−0.25, p<0.05) 、 total fat mass (r=−0.32, p<0.05)と相関
しかし、筋肉内脂肪とは相関せず(r=−0.08, ns)
インスリン感受性は有意に全脂肪蓄積と相関
多変量回帰解析にて、インスリン感受性の独立した予測因子は、IHL、 visceral fat and fitness (r2=−0.43, p<0.01; r2=−0.34 and r2=0.29, p<0.05, respectively)
しかし、フィットネスとインスリン感受性の正の相関は、IHL補正後減弱(r=0.16, ns)するが、内臓 -or 総体脂肪補正後では有意差は残る。

さらに、高 vs 低 IHLグループ分けにて、インスリン感受性は、低IHL群で、高く、フィットネスレベルと関連せず

結論:研究により、過体重から肥満者での心肺フィットネスのインスリン感受性増加への正の効果は、IHL減少により直接説明できる。



腸管周りの内臓脂肪を主役とする考えの・・・メタボって考え・・・この上記事実から考えれば、予防という観点からずれてる。・・・そろそろ、考えを修正する気はないのだろうか・・・日本の肥満・糖尿病学会の方々



Intrahepatic Fat Accumulation and Alterations in Lipoprotein Composition in Obese Adolescents
A perfect proatherogenic state
Published online before print August 23, 2007, doi: 10.2337/dc07-1088 Diabetes Care December 2007 vol. 30 no. 12 3093-3098
脂肪肝の存在は、大VLDL、small dense LDL、大きなLDL濃度の低下により特徴づけられる脂質異常特性で、全病理的phenotypeは肝内脂肪含量と強く関連する。


Effect of Leptin Replacement on Intrahepatic and Intramyocellular Lipid Content in Patients With Generalized Lipodystrophy
10.2337/diacare.26.1.30 Diabetes Care January 2003 vol. 26 no. 1 30-35

全身性リポジストロフィーにおいてはintrahepatic lipid(IHL) と intramyocellular lipid (IMCL)がレプチンによるインスリン感受性に関与

by internalmedicine | 2010-04-06 09:19 | 糖尿病・肥満  

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