意義付けのはっきりしないメタボ優先主義が、がん検診受診低下をもたらしたいう・・・悪政の見本




市町村のがん検診受診低下 メタボ健診で混乱か

 2008年度に市町村が実施した胃がんや肺がん、大腸がん検診の受診率が前年度に
比べ落ち込んだことが、厚生労働省の調査で分かった。自治体関係者は、08年度に始
まった特定健診(メタボ健診)実施による混乱が影響し、受診率が低下したとみている

 厚労省は、市町村に加え、職場などで実施されるがん検診の受診率を07年度から5
年以内に50%以上にするがん対策推進基本計画に基づき、昨年推進本部を設置、受診
率向上を目指している。
 大腸がん検診は前年度まで受診率が上昇傾向にあったが、2・7ポイント下がり16
・1%に低下。前年度唯一20%を超えていた肺がんは17・8%(3・8ポイント減
)、胃がんは10・2%(1・6ポイント減)と下がった。子宮がんは19・4%(0
・6ポイント増)、乳がんは14・7%(0・5ポイント増)とわずかに上昇した。
 07年度までは、市町村が基本健康診査とがん検診を実施。しかし、08年度に基本
健診が廃止され、代わりに始まった特定健診は市町村運営の国民健康保険(国保)に実
施が義務付けられ、がん検診と実施主体が分かれた。
 自治体では、がん検診受診者が減少した原因を「特定健診とがん検診の周知がうまく
いかなかったり、一緒に受けられなくなったりした」(名古屋市)、「制度変更を知ら
ず、特定健診自体も申し込む人が少なかった」(山口県下関市)などとしている。
 市町村で基本健診を受けていた健康保険組合加入の会社員の妻などが、健保組合で特
定健診を受けるようになったことも影響した。
                                 [共同通信]

by internalmedicine | 2010-04-20 08:53 | 糖尿病・肥満  

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