喫煙は、ライノウィルス誘導性気管支上皮ケモカイン産生に影響を与える

ライノウィルスとCOPD喘息の関連が近年話題になり続けている。

喘息・COPDの風邪による急性増悪のとき、 喫煙が影響するという・・・知られた事実のメカニズムが一部あきらかに・・・

Cigarette smoke modulates rhinovirus-induced airway epithelial cell chemokine production
Eur Respir J 2010 35: 1256-1263.


Human rhinovirus (HRV)感染は、上皮細胞のケモカイン産生を誘導し、COPD・ぜんそく急性増悪の病因となりえる。
これに喫煙が加わるとどうなるか?

cigarette smoke extract (CSE) がウィルス性の炎症をmodulateするか、HRV-誘導上皮ケモカイン産生の特性に影響を与えることを見いだした。

Purified HRV-16 と CSE を用いて、ヒト気管支上皮細胞とBEAS-2B上皮セルラインからのCXCケモカインリガンド (CXCL)8 と CXCL10産生を測定

CSE、HRV-16ともに、CXCL8産生を促進し、両者存在の場合、それぞれ単独より、CXCL8を増加させる。


逆に、CSEは、CXCL10を誘導せず、特にHRV-16によるCXCL10産生を抑制する。
CSEによるHRV-16誘発CXCL10産生抑制は、少なくとも一部はtranscriptional regulationによりなされる。
CSE・HRV-16 両者併存の場合のCXCL8産生増加は、transcriptional regulationでなく、CXCL8 mRNA stabilisationと関連する。

CSEは、ヒト気管支上皮細胞からのHRV-16誘導ケモカイン産生を様々にmodulateし、炎症細胞特性に変化をもたらす。

by internalmedicine | 2010-06-01 10:03 | 呼吸器系  

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