成人脳死判断:エビデンスに基づくガイドライン・アップデート(ANN)
2010年 06月 08日
Special Article
Evidence-based guideline update: Determining brain death in adults
Report of the Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology
NEUROLOGY 2010;74:1911-1918 © 2010 American Academy of Neurology
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かなりドライな記述で、米国はさもありなん・・・と
新しいANNガイドラインは、1995年版を改善したもの
包括的評価後、脳死診断はなされるもので、25を超える評価に基づくチェックリストを含む新しいガイドラインである。米国では、”脳死は永久的な脳の機能の消失であり、個人の死を意味”し、medical support必要なしと判断される。
ガイドラインに従えば、3つの兆候:1)昏睡があり、昏睡の原因が既知、2)脳幹部の反応が恒久的に停止、3)呼吸の恒久的停止が、存在すること
ガイドラインは、脳死診断のため医師が従わなければならないいくつかの複雑なステップが記載されている。
呼吸がないことを示すこと(Apneic oxygenation diffusion)がもっともベストな方法とされ、脳波、脳血流のような検査は診断上必要とされないとされた。
複雑化過程は、医師により遂行されなければならないし、脳死診断経験のスキルと経験が必要とされる
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/06/100607165615.htm
この分野の知識、持ち合わせないので、解説などできない。
日本では、脳死判定された後でも、”死”と認めない人たちもいるのでそう簡単にはいくまい・・・さらに、マスコミもそれをあおる報道を繰り返すため、日本に脳死そのものがそぐわないのでは?・・・すなわち、脳死移植そのものが日本では主流となり得ない医療技術なのかもしれない。ドナーとなるのを認めないのなら、レシピエントとしても認めない・・・という閉鎖的な制度に、現状の日本ではならざる得ないと思う。
by internalmedicine | 2010-06-08 11:37 | 精神・認知