頚部クーリングは熱中症対策上重要だが、diving reflexの存在を忘れずに・・・



熱中症対策で、頚部を冷やすことを推奨している、マスコミの記載が目立つ

頚動脈洞あたりを冷やすことは結構危険なのでは?・・・と発作性上室性頻拍治療を念頭に、直感的に、このクーリング方法に疑問がうかぶ。ice water diving reflex”による”徐脈”、末梢血管収縮”、”血流再分布”が生じる可能性があるのだ。


一方、熱中症による病態には、”単に、神経学的プロセスによるのではなく、細胞間のCa2+ transportによる可能性”があり、”頚部あたりのクーリングは熱中症治療では行うべき手技”として有益・有用であろう。

Hyperthermia-induced vasoconstriction of the carotid artery, a possible causative factor of heatstroke
J Appl Physiol 96: 1875-1878, 2004; doi:10.1152/japplphysiol.01106.2003



薬物治療などと同様、熱中症対策も、リスクを念頭において、報道されるべきと思う。


本日たまたま、発作性不整脈を有する患者さんから問い合わせがあった。頚部のクーリングは果たして大丈夫か?・・・というもので、なかなか明快な回答はできなかったが、体が冷えてるときからのクーリングは避けた方が無難ではなかろうか・・・そして、体感上あつくなってきたらおこなってもよいのではないかと・・・あくまで参考にと述べた。

by internalmedicine | 2010-07-21 10:14 | 環境問題  

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