AASK :強化降圧治療はCKD腎機能悪化を防げず、ただし、蛋白・クレアチニン比低下例は・・・

包括的解析にて、血圧130/80 mmHg未満とする強化血圧コントロール

標準治療:141/86 、強化治療 130/78の平均血圧値

結局、”クレアチニン倍加を定義とする腎疾患悪化”への影響はなかった。


しかし、ベースラインのたんぱく尿の有無にかかわらず異なる影響があった。
すなわち、ベースラインからたんぱく尿のより影響の違いが認められ、蛋白/クレアチニン比<0.22の患者でベネフィットが認めらた (hazard ratio, 0.73; P=0.01)

Intensive Blood-Pressure Control in Hypertensive Chronic Kidney Disease
for the AASK Collaborative Research Group
N Engl J Med 2010; 363:918-929September 2, 2010


β遮断剤、CCB、ACE阻害剤使用したが、RAS系使用は同率。


どうしたらいいの?・・・と、真剣に悩んでしまう報告。そのまま、厳格な血圧コントロールしてもCKD予防につながらないと見るべきなのか?

この研究は、診察室血圧で考慮されたもので、持続血圧などを指標にした場合違うのではないか?・・・とも説明もされている(http://www.medpagetoday.com/Cardiology/Hypertension/21996)。

by internalmedicine | 2010-09-02 08:58 | 動脈硬化/循環器  

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