CSPS 2 group:シロスタゾール二次予防アスピリン対照二重盲検非劣性トライアル
2010年 09月 11日
シロスタゾール(プレタール)に関する、シロスタゾール:アスピリン比較で、再発性卒中減少 :今後はコスト解析が問題 2010-02-27の関連文献
Kumbhani D, et al "Secondary prevention of stroke: can we do better than aspirin?" Lancet Neurol 2010; DOI: 10.1016/S1474-4422(10)70217-9.
シロスタゾール (n=1379) or アスピリン (n=1378)を当初割り付け
解析:シロスタゾール 1337、アスピリン 1335名
平均フォローアップ29ヶ月(SD 16)
primary endpoint(卒中初回再発発症(脳梗塞、脳出血、SAH) 年次発生:シロスタゾール 2·76% (n=82)、アスピリン 3·71% (n=119)(hazard ratio 0·743, 95% CI 0·564—0·981; p=0·0357)
出血性イベント(脳出血、SAH、入院必要出血イベント):シロスタゾール(0·77%, n=23)、アスピリン (1·78%, n=57; 0·458, 0·296—0·711; p=0·0004)
頭痛、下痢、動悸、めまい、頻拍はシロスタゾール群でより頻度多し
シロスタゾールって、動悸・頻拍が前面にでて、臨床家としては、使いづらい薬で、相当のエビデンスがなければ使いづらい。アスピリンとの比較で非劣性証明されたことは大きい。
頻拍による心血管イベント増加などはないのだろうか・・・常に心配しているのだが・・・
medpagetodayでは、”重症卒中の除外と日本だけ局在”ということで一般化に難色を示す、Kumbhani and Bhattの意見が紹介されている。コストについてずいぶん問題視されているようだ。
スポンサーベースの講演会ではその問題紹介されることはないのだろうが・・・
コストに関しては、後発が利用できれば、100mg錠剤30円程度のもあり、バイアスピリン100mg 5.8円にくらべれば高いものの、後発品の適応拡大がなされれば問題少ないのでは・・・現時点ではシロスタゾールの後発品は”慢性動脈閉塞症”に関する有症状のみ適応。
それにしても、スピーチ発表から出版まで半年越えか・・・まぁそれくらいなのだが・・・コンカレンシーに乏しい紙出版
CSPS(Cilostazol Stroke Prevention Study)
http://medical.nikkeibp.co.jp/all/special/csps2/about.html
by internalmedicine | 2010-09-11 08:40 | 中枢神経