長距離マラソンやプロスポーツなど激しい運動と心臓

筆者の、Gielen は、40歳を超えるような、endurance runnning決定する際は、事前に心血管スクリーニングが必要と述べている。


ただ、50歳超えるようなランナーは、ベルリンマラソンではやはり心臓への影響をもたらすものもあったが、拡張期・収縮期心臓機能とも正常範囲を逸脱するようなことはなかった。
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ESCCongress/21949

2006年・2007年ベルリンマラソン参加の167名のアマチュアランナー(50歳平均)で、特に高齢ランナーで、心臓ダメージを見いだせなかったという報告

心電図と左室拡張期・収縮期機能、右室収縮機能、心臓バイオマーカー、レース全後、2週間後の検査

マラソン終了後直ちに行った結果では、拡張期・右室機能の有意な変化、特に右室機能の減少が見られ、これらは2週間後正常に回復。
これらは、レースによる頻拍と脱水による変化だろうと Fabian Knebel (Charité-Universitätsmedizin Berlin, Germany)
また、98名のランナー(58.6%)で、レース後、 troponin T and/or N-terminal pro-B-type natriuretic peptide (NT-proBNP)の増加
しかし、トレーニングレベル、ランニング時間、エコーパラメーター、心筋機能障害とは相関せず
これらも2週間後は正常化

おそらく、ランニング中の心筋細胞の機能的変化に呼応したものだろうと著者ら



ほか、ESCでは以下の報告も・・・
Cabreraは、若年フットボールプレイヤーで、HCMによる突然死リスクを同定を試みた
心電図と急性の心血管リスクで、HCMのスクリーニングの正確性・有効性を評価
2つの職業的フットボールチームの30名男性(平均年齢31歳)で、高度のdynamic(isotonic) component trainingr歴を有す。心電図異常は56%、MRIに基づく結果ではHCMの臨床的エビデンスを有するケースなしで、正常の左室壁厚、僧帽弁収縮期雑音無し。遺伝的解析でも関連遺伝子異常認めず

有害でない生理的変化と有意義な構造的変化の区別をすべき必要性がある.

by internalmedicine | 2010-09-15 15:16 | 運動系  

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