喘息:吸入ステロイド(ICS)+スピリーバはICS倍加に対し優越、ICS+LABAに非劣性

今のところ、スピリーバ(チオトロピウム)は、COPDしか保健適応にない。

だが、以前は、テルシガンなどは、”気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫”に保険適応があり、症例によっては、喘息で使用しても効果を実感していた。長時間持続型抗コリン剤であるスピリーバの喘息への効果もあるだろうと思ってはいた。

ただ、実用性としてはどうなのか・・・わからなかった。

保険適応上、今すぐに日本では使用できないし、何らかの見解が待たれるが・・・今後、喘息治療に影響を与えそうな報告である。


吸入ステロイド(ICS)単独でコントロール不良の喘息患者で、長時間作動型β刺激剤(LABA)により症状改善をもたらすが、さらに、代替的な治療が必要

長時間作動型抗コリン剤 tiotropium bromideをICSに追加した場合を、以下のごとく、倍加ICS と LABA+ICS

3方法の二重盲検、三重ダミー交叉トライアル(210名)
・ICS+tiotropium bromide
・ICS倍加量(プライマリ優越性比較)
・ICS+LABA サルメテロール(セカンダリ非劣性比較)


Tiotropium Bromide Step-Up Therapy for Adults with Uncontrolled Asthma
N Engl. J Med. Sep. 19, 2010 (10.1056/NEJMoa1008770)


チオトロピウム使用は、倍加ICSに対し
・優越性アウトカムとして
  PEFにおいて28.5 L/min 平均差

・セカンダリアウトカムの多くで優越性
  夕方PEFで35.3 L/min(P<0.001)
  喘息コントロール日数:平均差 0.079 (P=0.01)
  拡張剤前FEV1:平均差0.10 L/min (P=0.004)
  daily symptom score :-0.11ポイント (P<0.001)

チオトロピウム追加は、サルメテロール追加に対し、すべてのアウトカムに対し非劣性を示した
そして、気管支拡張剤投与前FEV1はサルメテロール比較で、その差 0.11L大(P=0.003)

by internalmedicine | 2010-09-20 15:43 | 呼吸器系  

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