過食による脂肪蓄積:上半身細胞サイズ増加、下半身細胞数増加、腹部脂肪は生来の特性に依存

実験的に太らされた15名の29歳平均の男性たちで、体部分の脂肪細胞の動態変化を評価

腹部皮下脂肪の増大は、PPARγ2やCCAAT/enhancer binding protein-α (C/EBPα) mRNA量といった、元からあった個体差が反映し、特に、脂肪のサイズ増大と関連する。
下半身の脂肪細胞は細胞数増加の過形成、上半身は細胞のサイズ増加の過形成と関連する。


Regional differences in cellular mechanisms of adipose tissue gain with overfeeding
PNAS September 28, 2010, 107 (39) Published online before print October 4, 2010, doi: 10.1073/pnas.1005259107


脂肪量は、上半身で1.9 ± 0.2 kg、下半身で 1.6 ± 0.1 kg 増加
平均腹部皮下脂肪細胞サイズは 0.16 ± 0.06 μg lipid per cell 増加し、上半身脂肪増加量と相関 (r = 0.74, P < 0.0001)

しかし、下半身脂肪量は、脂肪細胞過形成と呼応、すなわち、脂肪細胞数 2.6 ± 0.9 × 109 cells 増加 (P < 0.01)

下半身の脂肪細胞過形成(hyperplasia)、腹部皮下脂肪肥大(hypertrophy)に関して、存在すれば説明となるだろう脂肪前駆細胞再生や、アポトーシスのdepot-differenceはみられなかった。

しかし、ベースラインのPPARγ2やC/EBPg mRNAは、大腿部皮下脂肪より、腹部で高値で、腹部皮下脂肪脂肪細胞の能力すなわち、サイズ増加と一致した相関を示す。

脂肪前駆細胞の細胞動態の生得的違いが結局は、過食時の脂肪蓄積の違いに反映される。
脂肪細胞数は、食事摂取増加のわずか8週間後に脂肪蓄積として脂肪細胞数増加として出現する。



過食による肥満のメカニズムが上半身・下半身や部位により異なるのはおもしろい
ステロイドの中枢性肥満などの説明にもつながるのだろうか?
部位的に効果のちがいのある抗肥満薬など創薬にもつながるのだろうか?

by internalmedicine | 2010-10-05 11:20 | 糖尿病・肥満  

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