低血中ビタミンD値と高血糖リスク

あまりに検討数が少なすぎて・・・うまくデザインされてない研究だったのではないかと・・・でも、示唆する内容は重要

58の前向きフォローアップで、14名が2010年までに2型糖尿病診断で約24.1%の発症群での検討。

Valencia W, et al "Prospective risk of hyperglycemia in a South Florida population with low levels of vitamin D" WCIR 2010; Abstract 125.

ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/WCIR/23202

2型糖尿病発症者は、ビタミンD測定正常値群、10%(1/10)比較して、24.1%
当然ながら、P値は 0.32と統計学的有意差なし。

なのだが、 World Congress on Insulin Resistance, Diabetes and Cardiovascular Diseaseでこのことを報告。

Valenciaらは、10年時のマーカーとしての血糖値が、ベースラインでの低ビタミンD群では117.9 mg/dL、対照としての正常ビタミンD群では88.8 mg/dL (P=0.15)


低ビタミンD群(25-OH D)は、平均 20.3 ng/mLで、正常は 平均 33.2 ng/mLで、正常カットオフ値を 30 ng/dLとした。


これらの結果から、10年フォローアップ時に、2型糖尿病発症が増えるのではないかという主張。


25-OH Dは保険未収載で、しかも、正常値が、上記記載とずいぶん異なることに注目してほしい。
http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=03&m_class=03&s_class=0009

日本の医療の問題点の一つである。

by internalmedicine | 2010-11-08 10:33 | 糖尿病・肥満  

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