COPD急性増悪:抗生剤反応の指標として、PCTより、CRPの方がすぐている?

いままでの文献と異なり、PCT低値の患者で、抗生剤ベネフィットあり、procalcitoninより、CRPの方が、マーカーとしてより有益だろう・・・という報告

Procalcitonin vs C-Reactive Protein as Predictive Markers of Response to Antibiotic Therapy in Acute Exacerbations of COPD
CHEST November 2010 vol. 138 no. 5 1108-1115

急性悪化の大部分で、細菌性病原体が多くで見いだされる (58%)
PCTとCRPのほぼ正の相関が見られた (r = 0.46, P < .001)
患者の多く(75%)はPCT低値、CRPほぼ高値

CRP値が細菌の存在で高値(median, 33.0 mg/L [interquartile range, 9.75-88.25] vs 17 mg/L [interquartile range, 5.0-61.0] [P = .004])となるが、PCT値も同様

PCTとCRPは、臨床的マーカーとしてのパフォーマンスは同等。

CRP ≤ 5 mg/Lの患者での臨床的 成功率90%

doxyclineの有意な効果がPCT<.1 μg/Lで見られた(treatment effect, 18.4%; P = .003)


doxycyclineの有意な効果が、CRP < .1 μg/L、6-50、>50m g /dLで、それぞれ、6%、10%、18%と次第に増加が見られた (treatment effect, 18.4%; P = .003)



なんだ、わざわざPCT出さなくて良かったんだ・・・と

by internalmedicine | 2010-11-09 16:35 | 呼吸器系  

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