GRAVITASトライアル:クラピドグレル倍量投与でも標準投与量と同等

経皮的インターベンション(PCI)後12-24時間後、標準治療クロピドグレル投与にてVerifyNow assay (Accumetrics, San Diego, CA) 評価し倍量投与にて、high residual platelet reactivity (platelet reactivity units [PRU] >230) の血小板機能残存例に対し、ランダム化トライアルにて倍量投与比較したもの

トライアル開始時には、第一三共開発のプラスグレル承認前に、clopidogrel(プラビックス)倍量投与のデータがあり、倍量投与をすることがよいアイディアではないかと思われていた。


心血管死・心筋梗塞・ステント内血栓というプライマリエンドポイントでは、倍量群 2.3% vs 通常投与群 2.3%で有意差なし
出血合併症も有意差なし

実際、血小板への効果は、30日目、6ヶ月後も、有意な差であることが示されたが、ベースラインで 約280 PRUから、倍量群で 200 PRU、標準群で 240 PRUで、臨床的効果を現すほどではなかったのだろう


GRAVITASトライアル
http://www.theheart.org/article/1139647.do

by internalmedicine | 2010-11-17 11:06 | 動脈硬化/循環器  

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