若年女性の聴力低下:娯楽大音響雑音暴露・大音量防御のなさが女性の聴力低下の原因

結論は、娯楽的騒音暴露頻度増加と防御のなさにより、NITSという聴力指標が若年女性の間で低下しているということ。

関連:イヤホン使用による難聴増加? 2010-08-19

Henderson E, et al "Prevalence of noise-induced hearing-threshold shifts and hearing loss among us youths" Pediatrics 2010; DOI: 10.1542/peds.2010-0926.


情報ソース:http://www.medpagetoday.com/Pediatrics/GeneralPediatrics/24068

ティーンエージャー間の聴力は、iPodなどのヘッドフォン使用のパーソナルステレオで障害されてないという、Elisabeth Henderson of Harvard Medical School 主導の研究結果

National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) では、高音・低音あるいは、low-frequency hearing loss or noise-induced threshold shifts (NITS) は1990年代から2000年代から変化なしとの報告。NITSは高音・低音正常であっても、中音領域障害 (3 to 6 kHz) の時に顕著なパターンを示す。

Henderson らは、12-19歳の1988-1994年の2519名、2005-2006年の別の1791名(NHANES )を検討
24時間内にloud musicをヘッドフォン経由で聞いたかどうか報告させ、15-dB閾値の詳細なオーディオメトリー検査を行った。

暴露頻度は、時代毎に売価し、19.8% (95% CI 17.5% to 22.0%)から、2005-2006年で34% (95% CI 31.1% to 38.5%)へ増加
NITSは1988-1994年 15.9%で、16.8%と有意差のない変化
周波数特異的聴力喪失頻度の軽度増加がみられ11.1%から12.9%で、高音は5.2%から6.5%

31%増加したというNHANESコホートの他の分析と異なるが、これは、聴覚喪失の定義を広くとりすぎたためと説明している。

新しい知見として、若干の性差所見として、女児のNITS頻度は 11.6% (95% CI 9.0% to 14.1%) から 16.7% (95% CI 13.3% to 20.2%)へ増加した。そして、女児の方が、大音量防御を行ってない (3.4% versus 10.2% among boys, P<0.05)。女児は次第に男児と同様に、音楽コンサート、パーソナル音楽デバイス聴取をするようになったためと結論。

1988-1994年聴取されてなかった最近のNHANESアンケートでは、ガン使用、職業的騒音暴露、週5時間を超える大音量音楽・雑音の暴露を含むようになった。

男女とも若い世代では、5分の1近くが大音量の雑音・音楽を週5時間以上聴取
そして、大音量防御しているのは、アフリカ系・メキシコ系では、白人の半分未満
しかし、銃器暴露補正にて有意差消失。

この報告自体が横断研究で、事故報告主体ということで、限界がある。

by internalmedicine | 2010-12-28 08:30 | 環境問題  

<< 臍帯血ビタミンD濃度と5歳時点... 心房細動患者管理:2011 A... >>