子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発という記事に感じる メディアの反ワクチン思想

基本的には、私はワクチン推進すべきと思っている立場であり、行きすぎた政治的・直感的反ワクチン運動を苦々しく感じている。だが、日本のワクチン施策には、疑問を感じるところが多い。肺炎球菌ワクチンを肺炎ワクチンと称して過剰宣伝を繰り返す薬品会社や医師たちなどの卑小な話から、効用的発想のない日本の医療・医学の専門家たち、そして、子宮頚癌ワクチンに関して、日本におけるHPV血清型が諸外国と異なるということは以前から指摘されている。これに関して科学的反証がされているのだろうか?日本だと半数が効果のないHPVの可能性(http://www.gsic.jp/inspection/ins_05/02.html)については、メディアで追求されることもない。”HPV16型もしくは18型が関与する持続感染・前癌状態を92%-93%予防”ってのが誤解されているのでは・・・

ところで、インフルエンザワクチンなどを”ワクチン接種禍”とネーミングし、日本をワクチン後進国におとしめた当事者のひとつ、マスゴミさんたちは、現在は、ワクチン促進に、宗旨替えしたのだろうか・・・と思いきや・・・基本は、今でも、”反ワクチン”の要素が残ってるようで、奥歯に物の挟まった書き方・・・反ワクチン洗脳はかなり頑固というイメージ。

子宮頚癌ワクチンの副作用と記事で、内容をみると、"疼痛によるVasomotor and vasovagal syncope”ばかり・・・
(読売新聞は著作権にうるさいから・・・引用するだけでも気をつかうのだが・・・)

このワクチン、かなり痛いと評判だったので、事前の恐怖をあおる準備万端
そして、”子宮癌”ワクチンというおそろしげな名前も、神経運動性・迷走神経反射を起こすには事前準備できあがりすぎ・・・

子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101227-OYT1T01223.htm




「痛みを知ったうえで接種を受け、30分程度は医療機関にとどまって様子を見るなど、注意してほしい」というのが、官製アドバイスらしいが・・・
背景状況、風邪疾患後、運動後、シャワー・風呂後、早朝、乾燥時期、下肢血管拡張状況など生じやすく、警告サイン、すなわち、 lightheadedness、 ringing in the ears、 visual disturbances、 sweating and/or nauseaなど啓発すべきだと思う。



JAMAなどお休み体勢で・・・これといった論文が無い

by internalmedicine | 2010-12-29 11:51 | メディア問題  

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