うつと糖尿病の合併:中年女性では大きな死亡リスク要素となる

前向きコホート研究11州のe Nurses' Health Study

うつと糖尿病の合併は、有意に全原因死亡率と心血管疾患死亡率を増加させ、女性でとくにリスクが高い。

Pan A, et al "Increased mortality risk in women with depression and diabetes mellitus" Arch Gen Psychiatry 2011; 68: 42-50.

6年フォローアップ期間、433 066人年、4654の死亡、979名がCVD死
全原因死亡率年齢補正相対リスク(RRs)(95%信頼区間)は うつ女性でのみ 1.76
糖尿病単独では 1.71 (1.54-1.89)、うつ・糖尿病女性では 3.11 (2.70-3.58)

CVD死亡率年齢補正RRsはそれぞれ1.81 (1.54-2.13), 2.67 (2.20-3.23)。5.38 (4.19-6.91)

これらの相関は補正後も有意差持続

全原因死亡率、CVD死亡率の最高RRsの相関は、糖尿病、うつ合併時に最も多い (2.07 [1.79-2.40] 、 2.72 [2.09-3.54])

さらに、10年を超す糖尿病期間が長い、うつ合併、あるいは、インスリン治療を行っている場合は、心血管死亡率のリスクが多変量補正後も特に高い (RRs, 3.22 、 4.90)



前向きコホート研究で、うつと糖尿病の合併は、中年女性において、死亡率リスク増加をもたらす、特に、心血管疾患死亡において増加が明らかとなった。

・・・ということなのだが、このメカニズム、なかなか証明困難である。上記報告でも、BMI、喫煙状況、アルコール摂取、身体活動性・運動、高コレステロール血症・高血圧・心疾患・卒中・癌などの合併症等の要素で、やはり、死亡率リスク比減少している。これらの要素の関与が大きいことが分かる。

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by internalmedicine | 2011-01-04 11:01 | 糖尿病・肥満  

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