システマティックレビュー:1型糖尿病とエンテロウィルス感染

多論文集積にて、1型糖尿病とウィルスの関連を示した。

Enterovirus infection and type 1 diabetes mellitus: systematic review and meta-analysis of observational molecular studies
BMJ 2011; 2011; 342:d35 doi: 10.1136/bmj.d35 (Published 3 February 2011)
Cite this as: BMJ 2011; 2011; 342:d35



エンテロウィルス感染と1型糖尿病あるいは自己免疫型糖尿病の関連

24論文と2つの要約からなる症例報告を検討し、4448名の登録者を検討。
研究デザインにはかなりばらつきがあり、統計学的heterogeneityは高度。
メタアナリシスによるとエンテロウィルス感染と自己免疫関連1型糖尿病の有意な相関(odds ratio 3.7, 95% confidence interval 2.1 to 6.8; heterogeneity χ2/df=1.3が示され、臨床的1型糖尿病との関連(9.8, 5.5 to 17.4; χ2/df=3.2)が示された。



エンテロウィルス感染と1型糖尿病あるいは自己免疫型糖尿病の関連

24論文と2つの要約からなる症例報告を検討し、4448名の登録者を検討。
研究デザインにはかなりばらつきがあり、統計学的heterogeneityは高度。
メタアナリシスによるとエンテロウィルス感染と自己免疫関連1型糖尿病の有意な相関(odds ratio 3.7, 95% confidence interval 2.1 to 6.8; heterogeneity χ2/df=1.3が示され、臨床的1型糖尿病との関連(9.8, 5.5 to 17.4; χ2/df=3.2)が示された。


エンテロウィルスと糖尿病のヒト・動物での知見は、1969年(BMJ1969;3:627.
)にさかのぼり、特にコクサッキーウィルスB4との関連が示されていた。エンテロウィルスIgM、IgG、ウィルスRNA検知の定義による関連が高率にみられていた。前向き研究で、ラ氏島抗体、その後の糖尿病発症の関連が認められ、一過性の感染と自己免疫の関係も示されている。
だが、感染と糖尿病が一貫して認められるものでないこと、ウィルス感染動物モデルで糖尿病予防的な現象があったり、血清研究でばらつきがあったり、すべてがこの関連を示すわけではない。


1型糖尿病において、エンテロウィルスは、bystanderなのか、主犯なのか?



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