日本人を含めた東アジア人種:BMI異常の定義は、27.5以上、20以下?

BMIで25以上を過体重、30以上を肥満とするのはヨーロッパ人種における検討結果である。アジア人種ではその信頼性は結論づけられてない。にもかかわらず、それを飛び越して、日本では、”メタボリック・シンドローム”などと悪のりをし続け、肥満の定義やその影響をまともに研究しない愚かな状況にある。

ヨーロッパ人にくらべ体脂肪比率がアジア人は高く、2型糖尿病、高血圧、高脂血症などのリスクはBMIに比較して高いとされている。ヨーロッパ人に比べ、アジア人種は、過体重 23以上、肥満 27.5以上とするカットオフ値が提案されてもいる。しかし、WHOの2004年コンセンサス報告ではそのカットオフ値に対するエビデンスは十分でないとされる。

アジア人における、BMIと種々疾患のアウトカム検討により、各人種における適正BMIを決定する必要がある・・・ということで以下の報告。


東アジア人、すなわち中国、日本、韓国人を含め、BMI22.6-27.5で、死亡リスクが最小

このリスクは、多くても、少なくても増加し、35を超える場合、1.5増加、15以下の場合2.8増加となる。

がんでも、心血管疾患でも、別の原因でも、BMIと死亡リスクのU字型関連が見られる。

インド人、バングラディッシュを含めたコホートでは、BMI 22.6-25.0までと比較で、BMI 20.0以下で、がんや心血管疾患以外の原因と全原因死亡リスクで増加が見られる


Association between Body-Mass Index and Risk of Death in More Than 1 Million Asians
N Engl J Med 2011; 364:719-729February 24, 2011


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Association between Body-Mass Index and Risk of Cause-Specific Death in Two Asian Populations.



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Association between the Body-Mass Index and the Risk of Death from Respiratory Diseases or Other Causes



by internalmedicine | 2011-02-25 08:13 | 糖尿病・肥満  

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