概日リズム障害動物実験モデルで、前頭前野や情緒系への神経系への変化明らかに

概日リズム障害動物実験モデルで、前頭前野や情緒系への神経系への変化明らかに


N. Karatsoreos, S. Bhagat, E. B. Bloss, J. H. Morrison, B. S. McEwen. Disruption of circadian clocks has ramifications for metabolism, brain, and behavior. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2011; 108 (4): 1657 DOI: 10.1073/pnas.1018375108



概日時計の慢性的中断によるメンタル面、身体面への影響は十分理解されてるわけではない。
20時間暗/明周期により非侵襲的に慢性的概日リズム破壊モデルを形成。
この状況により、体重増加・肥満へ、そして、メタボリックホルモンへの変化が見られた。
脳において、概日リズム中断モデルマウスでは、前辺縁系前頭前野の樹状突起帳長の消失ニューロンcomplexity減少をもたらした。この部分は、実行機能や情緒コントロールに重要な部分である。
動物モデルでは、ニューロン構造に見られる変化は、cognitive flexibilityの減少と情緒の変化に一致した変化である。
慢性概日リズムがとれない生活や仕事をしているヒトにどのように解釈転換できるかは不明、しかし、今後、このモデルは、概日リズム破壊実験系に使えるかもしれない。

by internalmedicine | 2011-02-28 08:26 | 精神・認知  

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