糖尿病ピアサポート エビデンスは得られなかったが良い試みだと思う

私などの専門の慢性呼吸不全などもHOT会などある。20年ほど前の方が盛んだったという気がする。HOT導入されたばかりで患者側に不安があるのも当然で、共通の悩みを打ち明けあったり、話をするだけで安心というものであった。ただ、structuredな活動という面では各地試みもあったようだが、一般化していなかった。

日本でも、各疾患に関して、患者会などがあり、それに近い活動をしているところもあるようだ。こういう報告があると、少しはまた盛り上がり、システマティックな相互教育システムが構築できるだろうか?医療側との橋渡しとしても、価値ある活動。

糖尿病ピアサポートによる介入で、設定アウトカムへの効果確認はできなかったが、HbA1c (平均差 −0.08%, 95% 信頼区間 −0.35% ~ 0.18%)、収縮期血圧 (−3.9 mm Hg, −8.9 ~ 1.1 mm Hg)、総コレステロール濃度 (−0.03 mmol/L, −0.28 ~ 0.22 mmol/L)、wellbeing scores (−0.7, −2.3 ~ 0.8)で改善傾向はありそうだ。


Peer support for patients with type 2 diabetes: cluster randomised controlled trial
BMJ 2011; 342:d715 doi: 10.1136/bmj.d715 (Published 15 February 2011)

peer support intervention
○Peer supporters
・1年を超す2型糖尿病歴
・予防治療参加者で一般的に治療や行動変容レジメンへのアドヒアランスがよいと判断されること
・トレーニング要求に見合った能力、合意
・患者の秘密保持の重要性の完全理解
・悲惨か問題がこのpeer support activity中に生じた場合、PNや一般医に連絡をとること

○Peer supporter training
・2回の訓練セッションに参加し、これは研究チームが行う。このセッションは2型糖尿病の基礎、グループや秘密保持に関する問題に重点を置く。

○Peer support meetings
・医療スタッフ・peer supporter、参加者の都合に合わせ、一般医事務所で行う。日中もしくは夕刻など様々に行い、9回のpeer support sessionを2年継続、1ヶ月、2ヶ月後、その後3ヶ月ごと・・・テーマを設け、小さな構成要素とする。内容は記録。FAQシステムを各セッション毎につくり・・・全グループのFAQsをあわせ、次のセッショングループに申し送る。

○Retention and support of peer supporters




日本だと、こういう良い試みがあると、結果関係なく、メディアが後押しして、研究やってる連中が暴走するんだろうなぁ・・・そして、手柄をアピールすることに懸命になる売名医師たちがカリスマなんたらと・・・そういうことがないように、医療関係者は一歩も二歩も後に後にいるべきだ。セッションがうまくいかなそうな時だけ、そっとサポートすべし。

by internalmedicine | 2011-03-04 09:36 | 糖尿病・肥満  

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