放射線・放射能・放射線物質 問題 ・・・ 

Google scholarを用いて、"Cesium food"などと検索してもなかなかヒットしない。
ヨードの問題も大事だが、今後の関心は、チェルノブイリの時の推移を思い出せば明らかなように、セシウム、プルトニウムの問題に移るだろう。でも、学術的情報も限られているという現実。学術的情報が少なければ、権威者・権威団体に頼るというのが世の常。で、基準・基準と大騒ぎ・・・になる。そして、基準自身に信用がないと不安をあおる人間も出てきて・・・何が真実だか分からなくなるという現象。

普段は視点が上からの人、一方的にマクロ的な人も、今、ミクロ的な視点になってる論者が多くいる。話が飲水にまで及び、また、原子炉破損の状況証拠が出てきて、パニックになるのも仕方ないが、メディアに影響力ある人たちも少しは落ち着いてほしいもの

放射線物理学の理解が無いこととと、混乱のひとつは、疫学の考え方、一般人なら確率論や統計論など考え方が周知していないことが関与しているのだと思う。


たとえば、日本疫学会というところが、情報サイト集や声明文を出している
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jea/

こういうのも必要だが、この学会は、むしろ疫学的考え、ひいては公衆衛生的考えを、国民皆に行き渡るよう、平易に解説、そしてある程度の知識のある人にはそれを促進させるような努力する必要が有ると思う。
方向性が一方向過ぎると思う。


一方で、職業人には、エマージェンシー・マネージメントの和文化、内容の吟味が必要な段階と思う。

Radiation Emergency Medical Management (Guidance on Diagnosis & Treatment for Health Care Providers):
http://www.remm.nlm.gov/


iPhone ;http://itunes.apple.com/us/app/id372600451
PC, Mac:http://www.remm.nlm.gov/download.htm



Clinical Guidelines

Medical Management of the Acute Radiation Syndrome: Recommendations of the Strategic National Stockpile Radiation Working Group
Ann Intern Med. 2004;140:1037-1051.


Essentials of Radiation Exposure and Injury
外部被ばく外傷は外部被ばくで生じる;放射性物質の外部コンタミネーション;そして、吸入、摂食、経皮的吸収による体細胞・組織への放射性物質の内部とりこみ。これら3つのタイプの被爆が組み合わせでも生じ、熱傷、外傷も組み合わさる。
核爆発からの外傷は様々で、爆心近くの犠牲者か、その後のエネルギーの種類でも異なる。3つのエネルギーが核爆発から遊離され、熱:総エネルギーの35%、ショック・爆風:50%程度、放射線:15%。
熱、光線は熱外傷を生じ、閃光熱傷、炎燃焼、閃光視力障害(網膜受容体からの光色素の一時的消失)、網膜熱傷。爆風は骨折、裂創、内臓破裂、肺出血・浮腫を生じる。
放射線は、急性放射線障害を生じ、皮膚病変、瘢痕化を生じる;赤外線エネルギーの暴露からの網脈絡膜障害、放射線量や線量率に依存し、がんの長期リスク増加、白内障形成 (中性子照射が特に)、不妊、 胎児異常 (すなわち,成長遅延、胎児奇形、奇形増加、胎児死亡)
・・・
The Acute Radiation Syndrome

The Hematopoietic Syndrome
The Gastrointestinal Syndrome
The Cerebrovascular Syndrome
The Cutaneous Syndrome

Management

Psychological Impact of Radiation Exposure

Biological Dosimetry

Triage and Emergency Care

Medical Management of the Hematopoietic Syndrome

Medical Management of Other Complications and Special Considerations

Precautions for Health Care Workers




ところで、外国のメディアは、日本の放射線の害をしんらつに報道しているというが・・・どの程度なのだろう・・・

私が目にしたところは、一般紙はしずかで、アメリカ西海岸にセシウム検出されてちょっと騒ぎってことは確かなようだが・・・

経済系のメディアが糞なのは、日本と同様・・・大騒ぎ
Tokyo Residents Preparing For Massive Nuclear Radiation Exposure
Politics / Environmental Issues Mar 24, 2011 - 01:36 PM
By: Chris_Kitze


東京が放射線被害で・・・大騒ぎ・・・とあおってる。

ロイターは日本の一般誌・新聞記事などとさほど変わらないのでは・・・


Radioactive substances and their impact on health
(Reuters)


IODINE-131日本のは野菜から、最大ヨード131 22,000 ベクレル/kg検出。EUでの上限の11倍。
1Kg飲食した場合、平均的なヒトの1年の自然環境での放射線の半分をそれだけで照射されたことになる。
45日間毎日食べると、50ミリシーベルトとなり、原子核プラント労働者の年間限度と同等となる。
年間100ミリシーベルト暴露はがんリスクを増加させ、全身CTスキャンの3回分に相当する。
ヨード131吸入、嚥下した場合、ヨード131は甲状腺で濃縮され、甲状腺癌のリスクを増加させる。子供、胎児、若年者が感受性が高い。甲状腺癌リスクは、ヨウ化カリウム服用で減弱可能で、放射性ヨード摂取予防の手助けになる。
しかし、ヨード131は比較的急激に分解し、その放射能は8時間で半減する。これは80日ですべてが無害化することを意味する。


CESIUM134 and CESIUM137
日本の野菜はまたセシウムにおいて14,000ベクレル/kg認められた。これはEUの上限の11倍を超えている。
毎日野菜を1kg、1ヶ月間食すと、全身CTスキャン1回分、すなわち20ミリシーベルト暴露に相当する。
放射線性セシウムを大量、多量外部照射さえると、やけど、急性放射線症や死に至る。がんリスク増加につながる。セシウム嚥下・吸入は、軟部組織、特に筋肉に分布し、がんリスクを増加させる。けいれんを起こし、不随意的筋肉収縮、不妊となる。ヨードと異なり、放射線性セシウムに対し予防処置がない。
セシウム137が、ヨード131より関心が高くなるのは、分解速度が遅く、半減期30年で、240年で、その放射線性がほぼ消失。セシウム134は2年の半減期で、20年ほどで放射線性ほぼ消失。

US EPAによる短期・高レベル照射の影響
Exposure to 50-100 millisieverts: changes in blood chemistry.

- 500: nausea, within hours.

- 700: vomiting

- 750: hair loss, within 2-3 weeks

- 900: diarrhea

1,000: hemorrhage

- 4,000: possible death within 2 months, if no treatment

- 10,000: destruction of intestinal lining, internal bleeding and death within 1-2 weeks

-20,000: damage to the central nervous system and loss of consciousness within minutes, and death within hours or days.




Medical Management of the Acute Radiation Syndrome: Recommendations of the Strategic National Stockpile Radiation Working Group ; related Summary for Patients ; Japanese translation 日本語 (2004)

by internalmedicine | 2011-03-25 09:30 | 環境問題  

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