メタアナリシス: 成人喘息患者におけるPPI制酸治療 喘息全例では否定的 GERD症例では有効?

胃食道逆流性症は喘息患者で多いが、PPI治療により喘息コントロールに好影響を与えるかは議論があるところである。客観的・主観的アウトカム指標を用いて、喘息治療におけるPPIの有効性評価したもののメタアナリシス

The Efficacy of Proton Pump Inhibitors for the Treatment of Asthma in Adults
A Meta-analysis
Arch Intern Med. 2011;171(7):620-629. doi:10.1001/archinternmed.2011.116


ランダム化プラセボ対照化トライアルで、PPIsの成人喘息治療での評価を検討したもので、プライマリアウトカムは朝のPEF率。セカンダリアウトカムは、夕方PEF率、FEV1を客観的指標、主観的には喘息症状スコア、 Asthma Quality of Life Questionnaire score
アウトカムへの研究特性の影響をサブグループ、メタ回帰にて評価。

11トライアル、2524名をクライテリアとし、PPI治療後、朝PEF率はプラセボと比べ高値(平均差 , 8.68 L/min [95% 信頼区間, 2.35-15.02])
有意な single large-study effect、temporal effect、出版バイアスは観察されなかった。

サブグループ解析は、GERD患者例患者のみの検討で、朝PEFの大幅な改善傾向が見られた (平均差 , 16.90 L/min [95% 信頼区間, 0.85-32.95])
セカンダリアウトカム解析(喘息症状スコア、Asthma Quality of Life Questionnaire score,、夕PEF率、FEV1)ではPPIとプラセボの有意差認めず

by internalmedicine | 2011-04-12 09:38 | 呼吸器系  

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