EVEREST II:僧帽弁経皮的修復術と手術比較 :プライマリアウトカムと安全性エンドポイント

僧帽弁逆流への経皮的修復術と手術比較

経皮的修復術の方が
・1年後プライマリアウトカム(死亡・僧帽弁手術必要・3-4+の僧帽弁逆流)が多く
・プライマリ安全性エンドポイント(30日目、死亡、心筋梗塞、僧帽弁修復失敗による再手術、副事象による非待機的心血管手術、卒中、腎不全、深部創部感染、48時間以上の人工呼吸、手術必要な胃腸合併症、心悸発症永続的心房細動、敗血症、2単位以上の輸血)において、重大副事象イベントは少ない


Percutaneous Repair or Surgery for Mitral Regurgitation
EVEREST II Investigators
N Engl J Med 2011; 364:1395-1406April 14, 2011


12ヶ月時点で、プライマリエンドポイント(12ヶ月時点での死亡例、僧帽弁機能障害による手術、僧帽弁閉鎖不全 3+から4+ がないこと )有効性比較は、経皮的修復術 55%、手術群 73% (P=0.007)となった。

プライマリエンドポイントの内容
死亡 : 6% v 6%
僧帽弁機能不全のための手術 : 20% v 2%
grade 3+ or 4+ mitral regurgitation : 21% v 20%

重大副事象は、30日目比較で、15% v 48%(P<0.001)

12ヶ月目には両群、左室サイズ、NYHA分類、QOL測定値はベースライン比較で同等。




意思決定に迷いますね

医者が患者になったときの選択は、医者という立場で勧めた治療法と違う方法を選択する・・・2011-04-13

by internalmedicine | 2011-04-14 11:11 | 動脈硬化/循環器  

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