メタボリック症候群からインフラマトリー症候群へ

メタボリック症候群はことの本質をとらえてない可能性がある・・今後炎症性のマーカーを重視したとらえ方が主流になるかもしれない

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The Inflammatory Syndrome: The Role of Adipose Tissue Cytokines in Metabolic Disorders Linked to Obesity
http://www.jasn.org/cgi/content/abstract/15/11/2792
Journal of American society of nephrology
肥満の代謝面への影響は、糖尿病・高血圧・動脈硬化・そして末期の腎不全へ移行するもっともコモンなリスク である。しかし、BMIで定義されている肥満自体が疾患の進展の予測としては不十分であり、肥満関連以上としてのメタボリック症候群が重要であり、予測因子としてより重要。
この症候群、ウェスト径・血圧・空腹時血糖・脂質異常の閾値としての臨床的価値g認識され、高リスク患者の早期介入に役立つ可能性がある。
全身性のインスリン抵抗性は内臓肥満とリンクし、代謝的合併症と関連しているものと考えられるが、その脂肪組織のインスリン感受性への影響・メカニズムは未だ不明
感染と炎症はインスリン抵抗性と通常相関し、内臓肥満は慢性低程度炎症ステージであり、そえが肥満がインスリン抵抗性へと関与する可能性がある。
脂肪組織は現在免疫器官として認識され、無数の免疫調整ファクターを分泌し、重要なインスリン抵抗性の原因となっていると信じられている。
故に、脂肪組織中の炎症はメタボリック症候群、そして、糖尿病・動脈硬化を特徴づける病的特徴の多くが出現することに寄与する重大なステップである可能性がある。

by internalmedicine | 2004-10-30 12:07 | 動脈硬化/循環器  

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