ゲーム・ネット使用が若者の睡眠不足の原因

ベッドルームにコンピュータや携帯端末を持ち込むことは睡眠不足の元になっているという報告(J Sleep Res. 2011 Feb 16.)は多い。

APA: Computers and Video Games Cut into Kids' Sleep
By Kristina Fiore, Staff Writer, MedPage Today Published: May 15, 2011

Fitzgerald C, et al "Video games, TV, physical activity and teen sleep: results from the 209 youth risk behavior survey" APA 2011; Abstract NR-01-23.


テレビ視聴より、コンピュータ時間やビデオゲームの方が、子供の眠気の原因となると、Caris Fitzgerald ( MD, of University of Arkansas for Medical Sciences in Little Rock)らが American Psychiatric Association meetingのポスター発表。

メディア毎の影響の違いを検討。高校生のCDCからのYouth Risk Behavioral Surveyデータを調査、16410名を調査検討、平均年齢16歳。

ビデオゲーム・インターネット利用を一つのカテゴリーとし、テレビ視聴を別のカテゴリとした。一日3時間以上を"heavy"利用とした。運動週間についても調査し、1日1時間未満を"light"と判断
多くの十代、35%はCDC運動時間推奨に到達せず、睡眠も十分でなかった。
わずか10%のみが夜間9-10時間であり、平均睡眠時間は7時間であった。

回帰解析で、夜間7時間未満の10題は、よりheavyなゲーム・インターネット利用が報告されている  (OR 1.6, 95% CI 1.4 to 1.8).

7時間睡眠時間が保たれてない10代は、運動時間要求に合致しない傾向(OR 0.7 , 95% CI 0.7-0.8)にあり、運動は青少年期の適切な睡眠時間を獲得するための予防的役割を果たしているようである。 

テレビ視聴は子供の睡眠時間に役割が無く、ゲームによるアドレナリン刺激が関与しているのではないかと考察。 テレビ視聴はサーカディアンリズムに影響は軽く、ホメオスタティック睡眠刺激への影響も少ないと述べている。

青少年の睡眠不足の原因として、スクリーン・タイムとしてまとめた分析報告が多かった。テレビ視聴とビデオゲーム・PC・インターネットなども混在していて、明確に分けていた報告は少なかったと思う。
e.g. )J Adolesc Health. 2011 Apr;48(4):379-85. Epub 2010 Oct 15.
Adolescent screen time and rules to limit screen time in the home.

テレビが睡眠不足の悪の権化だった時代から、ゲーム・ネットが睡眠不足の主因・・・という時代の変化?

by internalmedicine | 2011-05-16 09:20 | メディア問題  

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