高用量スタチン糖尿病発症4.9年早める ・・・しかし、CV減少 NNT v NNH

Preissらの、プラセボや標準治療に比べ、スタチン治療は、高用量にて糖尿病の超過リスクと関連するという、5つのランダム化対照トライアルで、強化量スタチン治療と、中等度スタチン治療の比較

4.9年(1.9)年平均的に発症早める。

・・・とかくと、強化高用量スタチンが絶対的に悪いようだが、実は心血管イベントは減らしている。

糖尿病発症リスクを重視するか、心血管イベント減少を重視するか・・・

Clinical Review
CLINICIAN'S CORNER
JAMA. 2011;305(24):2556-2564. doi: 10.1001/jama.2011.860
Risk of Incident Diabetes With Intensive-Dose Compared With Moderate-Dose Statin Therapy A Meta-analysis
JAMA. 2011;305(24):2556-2564.

ベースラインで糖尿病のない32752名の5つのスタチントライアル

加重平均フォローアップ4.9(1.9)年
糖尿病発症 2749名
・強化投与量 1449名 
・中等量 1300名
;1000人年につき強化量では2.0の超過発症

心血管イベント 6684
・強化投与量 3134
・中等量 3550
強化量では1000人年につき6.5例少ないイベント数、

強化量の中等量治療比較:
新規発症糖尿病オッズ比 1.12 (95% 信頼区間 [CI], 1.04-1.22; I2 = 0%)
心血管イベント 0.84 (95% CI, 0.75-0.94; I2 = 74%)

中等量比較で強化スタチン治療比較
・新規糖尿病発症 NNH 498
・心血管イベント NNT 155




メタアナリシス:スタチンは糖尿病発症リスクを高める 2010年 02月 20日


米国メディアをみると、前半の”スタチンは糖尿病発症を早める”部分だけが強調されて報道されているようだ。
高用量スタチンって、なんのため処方されてたんだっけ?っと考えれば、後者のベネフィットが重要なのは言うまでもない・・・だが、糖尿病発症を早めるリスクを負いながらということを忘れずに・・・

by internalmedicine | 2011-06-22 08:19 | 糖尿病・肥満  

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