NLST:低用量CT喫煙者肺癌検診は通常のレントゲン検診に比べ死亡率を減少させるが・・・

表題通りだが・・・

対照が、年次通常胸部レントゲン写真であることに注意が必要であり、喫煙者・喫煙既往者に限定した知見ということも大事だ。、1/4が引っかかり、95%が偽陽性という状況による、そのコストや心理的ストレスを含めた被験者側負担などの検討も必要

Lung-Cancer Mortality and Low-Dose CT Screening
The National Lung Screening Trial Research Team
N Engl J. Med. June 29, 2011 (DOI: 10.1056/NEJMoa1102873)


National Lung Screening Trial研究者たちは、低放射線量CT年次検診にて、通常の年次胸部レントゲンに比べて20%の肺癌死亡率を減少させたと報告。

登録時被験者は55-74歳の喫煙歴30パック・年もしくは喫煙既往の場合は15年内の禁煙歴

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検診adherence率は90%超。
3ラウンド後の検診陽性率は低放射線量CTでは24.2%、通常のレントゲンでは6.9%
検診異常陽性の96.4%、通常レントゲン群の94.5%は偽陽性

10万人年あたり肺癌発生頻度は CT群で645例、通常レントゲン群で572例 (rate ratio, 1.13; 95% 信頼区間 [CI], 1.03 to 1.23)

肺癌死亡に関しては、10万人年対 CT群で247例、通常レントゲン群で309例
これは低放射線量CTで20.0%の死亡率減少 (95% CI, 6.8 to 26.7; P=0.004)を示すことを表す

全体的癌死亡率は低用量CT群で、通常レントゲン比較で、6.7%減少(95% CI, 1.2 to 13.6; P=0.02)


某県で行われているような、放射線被曝リスク説明せず、喫煙者云々無視のリスク層別化なしの検診だけはごめんだ!

このレポートはしっかり読み込まないと駄目! 
“表面的に死亡率減少させた → 良かった。じゃぁ 検診推進” これじゃ だめ!

by internalmedicine | 2011-06-30 08:27 | がん  

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