声帯機能不全をダイナミックCTで定量的評価

診断困難あるいは時には、治療困難な喘息に紛れ込む、声帯機能不全 (Vocal cord dysfunction:VCD)をdynamic CTで評価

内視鏡的評価は定量化できず、臨床的応用も困難。
代わりに、CT喉頭評価を用いた喉頭の動きの非侵襲的定量的評価を報告

Abnormal Vocal Cord Function in Difficult-to-Treat Asthma
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2011; 184: 50-56. First published online March 31 2011 as doi:10.1164/rccm.201010-1604OC




喉頭の痙攣、声帯ひだ奇異性内転、VCDなどが声帯内転筋活動性の増加でみられ、VCDに関しては本来、“吸気での声帯の奇異性閉塞で、後側で特徴的な隙間があり、そこを通した空気の移動がある”として記載されている。原因は不明で、 “factitious asthma” 、Munchausen's stridor、 “hysterical asthma”などとされたときもあった。 最近ではこの後側の裂隙なしでも吸・呼気時の声帯ひだの奇異性内転による呼吸器症状があればVCDと呼ぶようになっている。(Murray and Nadel's Textbook of Respiratory Medicineから)

by internalmedicine | 2011-07-08 08:59 | 呼吸器系  

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