製薬会社:スピリーバレスピマットの死亡リスク増加報告に対する見解やっと配布

この話が出てから既に1ヶ月半過ぎている。

・スピリーバ・レスピマットの安全性疑惑: メタアナリシス 死亡率52%増加 2011年 06月 15日

・未だ、スピリーバ・レスピレーターマット安全性和文見解ウェブ記載無し 2011年 06月 27日

今頃詳細な説明やデータ資料提示無く、以下のベーリンガーインゲルハイムとファイザーの見解の日本語訳をやっと配っている様。



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アクトスの膀胱癌関連の問題は、”発がん”という死亡率よりは深刻さが若干低いにもかかわらず、日を待たず、武田製薬からコメントあり、そして、糖尿病学会からもコメント

対して、スピリーバレスピマットは、製薬会社は1ヶ月半放置、呼吸器学会はコメント無し

・・・この差って!

呼吸器学会は、ステートメント出さないつもりなのだろうか?

処方を出している医者や会員がいて、それを利用している患者がいる以上、情報を迅速に公開すべきだと思う。上記説明だけで、果たして納得する医者や患者がいるだろうか?

製薬会社がすべきは、反証する論文などを提示し、医師・患者の不安を払拭することである。
関連学会の責務として、一定の見解を迅速に出して、医療の現場の混乱を押さえることも責務だと思う。

ネット・カンファレンスでの質疑では、”チンピラに絡まれた”ことととらえている専門家のコメントだったが、詳細な情報提示がなければ、どちらを信用できるかなんて分からない

詳細を提示せず、製薬会社や一部専門医だけの結論だけで、話を済まそうとしている風潮・・・これが日本の呼吸器分野の医療の現実だとは思いたくない。


自分たちはデータを出さず、相手をチンピラとして批判して、俺たちを信じろ!・・・って、アホじゃない?

一応、”BMJ’s Impact Factor is 13.471 (ISI Web of Science, 2011)”となっている雑誌である。
自分たちの未公開データの方を信じろと言うベーリンガーという会社・・・ここの言い分は、宗教と同じである。そして、それを鵜呑みにして、疑問を一蹴しようとする大学の先生って、宗教の教徒らしい。あほらしいから、そういう人たちの話は聞かない方が良い。時間の無駄。

by internalmedicine | 2011-08-02 17:51 | 呼吸器系  

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