アルコールはメタボリック症候群(MS)発症を抑制


アルコールと動脈硬化予防に関して必ず読んでほしいのは
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心血管リスク減少目的でアルコールをすすめるのは危険すぎる
http://www.ccjm.org/pdffiles/Lieber1103.pdf
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です。

今回、メタボリック症候群の頻度がすくなくなるという論文でした。
もちろん、最終的な動脈硬化アウトカム:発病率・死亡率減少などの検討ではないのでご注意を!

アルコールとメタボリック症候群(MS)は逆相関
http://www.obesityresearch.org/cgi/content/abstract/12/9/1375
Obesity Research 12:1375-1385 (2004)
非アルコール摂取者と比較して、多変量オッズ比(95%CI)は
以前のアルコール・現行のアルコール摂取量:
0.1-2.5、2.6-12.0、2.6-12.0、12.1-24.0、>24.0g/dに対して

男性では
1.12 (0.85 - 1.49), 0.68 (0.36 - 1.28), 0.72 (0.50 - 1.03), 0.66 (0.44 - 0.99), and 0.80 (0.55 - 1.16)

女性では、
0.86 (0.69 - 1.09), 0.80 (0.43 - 1.34), 0.47 (0.33 - 0.66), 0.47 (0.30 - 0.74), and 0.39 (0.21 - 0.74)(p for trend < 0.0001).

アルコールの種類での比較
>7単位/週あたり
ワイン、ビール、スピリッツ、複数種類以上
0.32 (0.14 - 0.73), 0.42 (0.23 - 0.77), 0.57 (0.30 - 1.09), 0.56 (0.36 - 0.88)

【結論】
MSはアルコールの種類での比較にかかわらず低いが、前向き研究が必要


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“みのもんた”や“あるある”のような健康を害するテレビ番組で、へんなことを言いそう再診の警告を

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大量飲酒者は、中等量飲酒者に比べ、2倍のheart attack
AHA Scientific Session 2004
アメリカ心臓病学会は、アルコール摂取量増加により血圧、肥満、卒中、乳ガン、自殺、事故の発生増加することを警告する
http://www.americanheart.org/presenter.jhtml?identifier=3026063
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by internalmedicine | 2004-11-16 08:49 | 動脈硬化/循環器  

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