インフルエンザワクチンと全身性エリテマトーデスの関係

ワクチンと全身性エリテマトーデスの関連
・血液異常クライテリア、疾患クライテリア、プレドニゾロン使用と関連
・インターフェロンα基礎値と関連
・disease flareとの関連
以上が明らかになった。


Influenza vaccination responses in human systemic lupus erythematosus: Impact of clinical and demographic features
Arthritis & Rheumatism
Volume 63, Issue 8, pages 2396–2406, August 2011


high responderに比べ、ワクチンlow responderはHematologic disorder (血液異常)クライテリアの尤度が高く(P=0.009)、SLEに関するアメリカリウマチ協会分類クライテリア尤度が高いE (P = 0.05)、そして、プレドニゾロン使用尤度が高い (P = 0.05) (P = 0.04)

興味有ることに、ヨーロッパ系アメリカ人はアフリカ系アメリカ人為比べlow responderとなりやすい (P = 0.03)
さらに、low responderは、disease flareとなりやすい (P = 0.01) 、そして、抗核抗体抗体値高い  (P = 0.04)
ベースラインの血中インターフェロンαは、病状再燃(フレア)を経験したことのない患者に比べ、ワクチン後flareを生じた患者で高い (P = 0.04)


全身性エリテマトーデスとインフルエンザワクチンの関係

Hematologic disorder (血液異常)
・網状血球増加を伴う溶血性貧血
・白血球減少:2回以上 4,000/mm3未満
・リンパ球減少:2回以上 1,500/mm3未満
・血小板減少:薬剤と関連のない 100,000/mm3未満



関節リウマチ : 2010 ACR-EULA分類基準は早期治療対象者を多く検知するが、治療過剰例も多く検知する 2011年 04月 14日

ワクチンの是非に関しては、当該ワクチン推奨記述に注意が必要だろう。


by internalmedicine | 2011-08-08 09:31 | インフルエンザ  

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