無資格ボランティア医師 ・・・ これでわかる、行政の怠慢、新聞社の取材怠慢

この偽医者騒動! 突き詰めれば、医療やボランティア、災害対策に関わる、日本の様々な問題が絡んでいる。マスコミ報道の底の浅さを露呈したこと、ボランティア団体ってだけで行政監視が甘くなり、利得を得ようと画策するものも入り込める問題、ネットから処方箋薬簡単に手に入る事実、住基カード悪用(日本国籍なりすまし問題)・・・

そして犯人そのものが述べてるごとく、ごく普通に行われてることが露見した、恣意的報道
「朝日だけやない。テレビのワイドショーも俺を取り上げとったなァ。でもアレ、やらせやで。『熱中症の人いませんか?』ってその場でADが具合の悪い人を探して、撮りたい絵だけ撮影して帰っていったからな」


”確認せず自分を取り上げる朝日新聞はアホ”なのだそうだが、筆頭のアホは、ばれるのが分かるのにホイホイと取材に応じる”犯人”だろう。次は、マスコミだろうが、社会福祉協議会の課長も相当アホである。特に反省がないところが・・・


政政府は16日、東日本巨大地震の被災地で外国人医師の医療行為を認める方針を決めた。

 医師法は、日本の医師免許がなければ日本で医療行為ができないと規定しているが、今回は医師法の例外と位置づける。すでにカナダなどが医師の派遣を申し出ており、今後、具体的な調整を進める。

 諸外国から被災地支援に派遣された外国人医師が医師法のために医療行為ができない問題は、1995年の阪神大震災で問題となり、当時の厚生省が「緊急避難的行為として認め得る」と自治体に通知して一定の範囲で活動を認めた。今回は、被災範囲が広く、医師不足が生じる可能性が高いことから、外国人医師の医療行為に違法性がないことを明確にして対応する方針だ。
(2011年3月16日22時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110316-OYT1T00633.htm





無資格で医療行為か 朝日新聞が医師として掲載、お詫び記事
2011.8.12 09:58
 朝日新聞(東京)は12日、東日本大震災の被災地で医療活動するボランティア団体の代表として10日付紙面で取り上げた男性が、実際には医師免許を持っておらず、無資格で医療行為を続けていた可能性が強まったと、12日付朝刊紙面で訂正記事を掲載した。記事掲載後に外部からの指摘で発覚し、その後の取材で無資格と判断したとしている。

 問題の記事は10日付朝刊2面「ひと」欄の「被災地で『ボランティアの専属医』を務める米田きよしさん(42)」。朝日新聞によると、この男性は4月ごろから宮城県石巻市内に常駐し、傷の手当てや投薬を実施。石巻社会福祉協議会に対して、厚生労働省が医師国家資格を認定したとする虚偽の証明書のコピーを提出するなどし、無資格で医療行為を続けていたという。記者の取材に対し男性は「日本の医師免許を持っている」と説明していたという。

 また、震災ボランティアを支援する日本財団(同)では、この男性の団体に6月、医療物資の購入費などとして100万円を助成。返金要求を含め、同財団は「今後、対応を検討する」としている。

 朝日新聞東京本社報道局の福地献一局長は「日本の医師資格を持たず、経歴についても虚偽の疑いの強いことがわかりました。誤った内容を掲載したことを深くおわびします」とコメントしている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110812/crm11081210000004-n1.htm


無資格ボランティア医師、日テレも紹介 7月の情報番組
2011/8/12 13:55

 日本テレビは12日、朝日新聞が「医師」と誤報した男性を、7月11日午前に放送した情報番組「スッキリ!!」で取り上げたと明らかにした。

 同局によると、猛暑の中、東日本大震災の被災地で熱中症にかかったボランティアのケアをする医師として男性が登場したという。

 同局は「宮城県石巻市の社会福祉関係者などを通じ、紹介を受けた」としている。〔共同〕



ニセ「ボランティア医師」飲酒に女性トラブルも
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110815-OHT1T00035.htm
 東日本大震災の被災地の宮城県石巻市で医師資格を持たずにボランティアで医療行為を行っていたニセ医師が、活動中の飲酒や女性トラブルなど問題行為を起こしていたことが14日、複数の関係者の証言で分かった。

 「米田きよし」と名乗る男性が活動していた石巻市災害ボランティアセンターで、被災地支援を行っていた関係者は明かす。「米田は(寝起きする)キャンピングカーの中で毎日のように昼間から酒を飲んでいた。夜になると泥酔し、ろれつが回っていないのにどなり散らすんです」。周囲は問題視したが、現場では珍しい「ボランティア医師」という立場で発言権も持っていたため、見過ごされたという。

 医療行為は、ボランティアの健康診断などは行っていたようだが、専門的なものになると若い看護師などに任せたという。結膜炎を患った子供が訪れた際、周囲が診察を依頼すると「避難所に戻るべきだ」などと言って拒否したケースも。また、当初からキャンピングカー内に既知の女性を出入りさせていたが、女性看護師とも交際し、トラブルを起こしていたもようだ。

 現地の被災者を支援する「石巻市復興を考える市民の会」の藤田利彦代表は「傷口にばんそうこうを貼るくらいしかしないので『赤チンドクター』と呼んでました。6月にはニセ医者だと分かりましたよ」と苦笑する。会う度に「海外の団体から1億円単位の助成金をもらえる」などと金のことばかり話題にしたという。「『国境なき医師団にいた』とか言っていたのに、英語が全くできない。僕には『聖マリアンナ医科大卒』と言っていたのに、他の人には『東大医学部』とか言う。いろんな意味でうさんくさい男」と怒りが収まらない様子だった。

 当の男性は、本紙の電話取材に応答しなかった。


朝日新聞「ひと」欄で紹介の医師は偽物!現在行方不明…
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110813-OHT1T00031.htm
 朝日新聞は、10日付朝刊「ひと」欄で宮城県石巻市の「ボランティア専属医」と紹介した男性が、日本の医師資格を持っていなかったとするおわびの記事を12日付朝刊(東京本社)に掲載した。「米田きよし」と名乗る男性は4月からボランティアに対して医療行為を行っていたが、ニセの医師だったことが判明。現在、行方が分からなくなっており、宮城県警は医師法違反の容疑で捜査を開始した。

 被災地で奔走する「ボランティアの専属医」は、実はニセの医師だった。

 朝日新聞によると、10日の掲載後に第三者から「医師ではない」と指摘を受け、調査した結果、医師資格を持っていないと判断。12日付朝刊で、新たに分かった事実を報じる記事とおわびの記事を掲載した。記事の中で取材に応じている男性は「名前の部分は偽名だ」としながら「認定証はカナダ政府に作ってもらった」「米国で取得した免許を書き換えており、自分は医師だ」などと主張している。

 現地のボランティアの窓口となっている石巻市社会福祉協議会によると、男性は4月上旬から現地入りし、医療行為を行っていた。しかし、6月下旬に「男性は医師ではない。滋賀県で結婚詐欺をした人物ではないか」との情報が寄せられたため、同協議会が医師免許の提示を要請。男性は「医師国家資格認定証」との書類を見せ、医師であることを主張した。だが、国内の医師資格を証明するのは「医師免許証」のみ。協議会の佐藤正幸課長は「一生懸命な方だったので、ホントかなあというのが正直な気持ちです」と話している。

 男性はボランティア団体「リカバリーフォージャパン」の名刺を持っていたが、同団体の富永滋也代表は「非常に迷惑。顔を合わせたことがあるだけ」と無関係を強調し「彼は詐欺師です」と憤りを隠さない。

 男性は別に「ワールドフュージョン」なる団体の代表として日本財団に助成金を申請。6月に100万円を交付を受けていた。財団の担当者は「携帯に電話しても連絡が付きません。事実が確認されれば助成金の返還を求めます」とした。

 男性は今月上旬に「福島に行く」と言って石巻を離れており、県警石巻署は医師法違反(無資格医業)容疑で行方を追っている。



現場では”にせ医師”が疑われていたが、石巻市社会福祉協議会の担当課長が、保健所や厚労省などの専門機関に問い合わせせず、放置していたってことのようだ。

そして、現場の雰囲気にもかかわらず、”マスコミが美談”を作り上げた。
要するに、朝日新聞というのは、現場での取材ほとんどせず、記事を作り上げる詐欺新聞社ということが証明された。



現場を真剣に取材せずに、妄想記事を書いた”藤森かもめ”記者・・・彼女は社内でどういう厚遇を受けるのだろう。新聞社とは、真実と関わらず、社内の雰囲気で記事をでっち上げることを最優先とするところだから・・・きっと、出世することだろう。


この問題、突き詰めれば、様々な問題を露呈する、
ネットで簡単に医薬品は手に入るそうだ。そして、ボランティア団体に潜り込むことは簡単・・・

一つだけはっきりしているのは、”破傷風の症状”って”腕が腫れることではないよ”・・・米田先生!


「医師・米田」名乗る男性との一問一答 「違法は認識」「今は沖縄」「費用の500万円は蓄えで」 2011.8.14 09:11
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110814/crm11081409120002-n1.htm

 「米田きよし」を名乗る男性が13日、産経新聞の取材に応じ、「違法は分かっていた」と話した。記者が知人に聞いた携帯電話にかけ「米田」と名乗った男性との主なやりとりは次の通り。

 --医師の資格は持っているのか

 「無資格でやった。違法なのは分かっていたし、裁きは受けるつもり」

 --なぜ治療をしたのか

 「最初は行方不明者の捜索をしていた。ただ支援活動をするうちに、被災地に医師が少ないことに気づき、必要だと思ってやった。後悔はしていない。中学1年のころから医者を目指して毎日5時間勉強していたので、免許を取ろうと思えば取れると思う

 --医療器具はどこから調達したのか

 「聴診器などは医師免許がなくても買えるので自分で買った。処方箋が必要な薬もインターネット通販で買った

 --ほかのの団体(リカバリー・フォー・ジャパン)の所属を名乗って名刺を配ったのはなぜか

 「その団体の代表から理事になってくれといわれてしたこと。団体と関係がないという代表の発言はうそ」

 --被災地をなぜ離れた

 「できることは全部やったと感じた。一緒に来ていた交際女性の精神状態もよくなかったので石巻市を離れた。もう戻ることはない」

 --警察とは連絡を取ったか
 「まだ捜査中だろうから連絡は取っていない。逮捕される前にきちんと自分で出向いて説明したい。ある程度警察も調べたお盆明け以降、いまいる沖縄県でやりたいことをやってから県警に出向いて話したい」

 --ほかにも支援活動の経験はあるか

 「(地震があった)台湾や(内戦があった)スリランカにも食糧の配給活動などをしてきた」

 --国境なき医師団にいた、と話していたという人もいるが

 「国境なき医師団にはいないし、そういうことを話した記憶もない。日本語と英語しか話せない」

 --なぜ、偽名を名乗ったのか

 「周りに迷惑がかかるから。それ以上は言えない。韓国で生まれて、北海道で育って、最近は大阪府でFXのデイトレーダーで生計を立てていた

 --被災地で印象に残っている出来事は

 「石巻市災害ボランティアセンターで、腕が腫れ上がった男性が訪れたので破傷風と診断して薬を処方した。1週間後に退院して『ありがとう』と言われ、やってよかったと思った」

 --支援活動の資金はどうまかなったのか

 「日本財団から100万円をもらった以外は、すべて自腹。500万円くらいかかっているが、蓄えがあるから大丈夫」




外国人医師の受け入れ手続き簡素化へ…厚労省
厚生労働省は、外国人医師の受け入れ促進に向け、入国手続きを緩和する方針を固めた。

 国際医療交流推進などを掲げた政府の「新成長戦略」の一環で、外国人医師が日本で医療知識や技能を学ぶ「臨床修練制度」の運用を見直す。応募手続きの簡素化など関係省令を4月に改正する。

 臨床修練制度では、日本の医師免許を持たない外国人医師が最長2年間、指定医療機関の指導医の下で、医療行為ができる。ただ、許可を得るには多くの証明書が必要で、審査手続きに2か月もかかるのが実情。手続きが煩雑なため、同制度を利用して来日する外国人医師数は年間40~50人程度と伸び悩んでいた。

 省令改正により、一部の提出書類を不要とするほか、母国の医師免許証もコピーによる提出を認める。来日から1週間程度で許可を出せるようになるという。

(2011年2月13日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=36779



フジテレビ・南三陸町ボランティアセンター、震災ボランティア詐欺
http://blog.livedoor.jp/cry995/archives/1372489.html



ニセ医師沖縄に「認定書は2万円で偽造」

 東日本大震災後に宮城県石巻市で医師資格を持たずに医療行為をし、実在しない「医師国家資格認定証」を示して医師であるかのように振る舞った疑いがある「米田きよし」を名乗る男性が15日、共同通信社の電話取材に「日本の医師資格は持っていない。医師法違反は認識している。認定証はインターネットを通じて6月中旬に約2万円で業者に作ってもらった。石巻市民には悪いことをした」と答えた。男性は沖縄県に滞在している。

 代表を務めるボランティア団体が日本財団から受けた助成金100万円について「炊き出しの代金や乗用車の修理代に使った」と説明。医療行為に関しては「1日に1件あるかないかだった」としたが「どこの国とは言えないが、海外の医師免許を持っている。活動を評価してくれる人もいる」と医師であることアピールした。近く宮城県警に出頭して事情を説明するという。

 [2011年8月16日8時51分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110816-820887.html




ニセ医師紹介のテレビ番組、取り上げた経緯説明

 宮城県石巻市で医師免許を持たない男性が医師を名乗って診療行為を行っていた問題で、7月11日に男性を医師として紹介した日本テレビの情報番組「スッキリ!!」と、4月21日の放送で同様に紹介した同局系で読売テレビ(大阪)制作の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」は15日、男性を取り上げた経緯をそれぞれの番組内で説明した。

 「スッキリ!!」では、石巻市の社会福祉協議会から、男性を医師として紹介されたが、後に警察の捜査で無資格の疑いがわかったため、番組でも調べた結果、男性名義での医師登録がなかったと説明。「今後、正確な情報を伝えるべく努めていく」とした。

(2011年8月15日20時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110815-OYT1T00711.htm




災害時の、ボランティアに関して、違法もしくは倫理的な問題が浮き上がってきた。
大規模災害だからだとおもうのだが、これも貴重な経験だと思う。問題点をほおかむりすることなく、深いところまで掘り下げて、法的整備・システム上の整備に向けて動くべきだ!


日本テレビの24時間テレビなどは、テレビ事業と峻別できてないという意味で倫理性が問われると思う。今回のフジテレビのボランティア問題は、真実なら、法的な問題にも波及すべきだと思うし、一度司法の判断がなされるべき事案だと思う。



震災に関しては、行政の不備目立ちすぎる・・・ 特に、国が動くべき事項なのに・・・まったく動かない、”震災関連死”認定 法の下の平等を著し阻害している。

震災関連死

定義:震災において、家屋倒壊による圧死や津波に呑まれるといった地震に直接起因する死ではないが、震災で避難所生活など、震災による環境の変化などより死亡する場合。災害関連死。震災関連死と判定する基準はなく、都度調査の上判断されるが、震災関連死と判定されれば、遺族には災害弔慰金が支給される。

http://www.weblio.jp/content/%E9%9C%87%E7%81%BD%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%AD%BB



定義がはっきりしないのだから、当たり前

震災5か月“関連死”認定に差
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110811/t10014855301000.html



「直接死」とは"最初に受給資格認定された者"の通称であり、その後に追加認定された「関連死」と相対させた形の呼称である。直接死の死因は、全てが調査され判明しているわけではない[8]。災害時の混乱と監察医の不足、医師の救命治療への優先などの事情が重なったために、詳細な検視や解剖を行えなかった例もあるという。また灰になるまでに焼かれた骨からは死因はもちろん性別や人数も量りかねなかった[9]。これを集計した国による人的被害の調査は、「5,488件分」の調査報告書がある[14]。全員分ではないが、それでも「大規模な震災において、今回のように死亡者に関するデ−タが系統的に検討された例は、我が国はもとより、国際的にも存在しない」という
http://www.shinsaihatsu.com/data/hito.html


厚生省は、直接的な死因以外にも震災との因果関係が専門家によって認められば災害弔慰金を支給するとの方針を出した。これを受けて被災自治体はそれぞれ医師、弁護士などで構成される災害弔慰金給付審査委員会を設けて判断を行った。この「災害弔慰金追加認定」の数が、いわゆる震災関連死者として計上された。行政で使われることがあるという「認定死」との呼び方は、ここに由来する。
  この認定には前例も指針もなく、判定基準は関係市町間での統一も難しく個々の市町で相対的に判断された。
http://jsakano1009.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-57cb.html



04年の新潟県中越地震で長岡市が作成した「震災関連死」の認定基準を各都道府県に示し、各市町村へ周知するよう求めていたこと
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060601000085.html

送付された・・・参考資料(H23.4.30付け):http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001b0qj-img/2r9852000001baag.pdf

by internalmedicine | 2011-08-12 16:46 | くそ役人  

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