医者は全員医療ミスで追及される

米国でも、医療にかかわる医者はほぼ全員医療ミスの訴えに直面しているとNEJM

Malpractice Risk According to Physician Specialty
Anupam B. Jena et. al.
N Engl J Med 2011; 365:629-636August 18, 2011

14年間の医療過誤補償保険データの分析

低リスク医療行為が専門の医師の75%、高リスク医療行為の医師の99%というもの


30歳で医者になり、その後くリスク医療行為を行うことになったら、65歳までに、100%の医療ミスで訴えられることとなる。

脳神経外科、胸部・心臓血管外科、一般外科が高リスクで、低リスクは一般医、小児科、精神科

保険でカバーされているからかもしれないが、影響は、金銭的な問題より、情緒的影響が大きい。医師の心理的負担による情緒的な部分への影響が大きい。ストレスとそれにより損なわれる医師たちの生産性低下。
これは医療過誤訴えによる、具体的損失である。医療過誤への対応により時間をつぶされる。医師からの診察の機会損失を患者側も受ける。ストレスと、その医師の評判低下。
医療過誤で訴えられたという事実だけで、不可逆的なダメージを、さまざまに受けることとなる・・・

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過誤を訴える側からは簡単に問題を解決させたくない、時間をかけて心理的ダメージを医師側に与えたいという考えを持つ場合もある。若い医師たちが、医療過誤確率の少ない医療分野を選択するのは当然。

日いずる国と称されている”某国”のように刑事事件訴追されれば、医者は全員前科もち・・・

by internalmedicine | 2011-08-19 10:02 | 医療と司法  

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