長生きの薬? そうです(ただし、あなたが太ったネズミならね)

おもしろい書き方をする・・・と、感心してしまった。

A Drug to Live Longer? Yes! (But Only If You're a Fat Mouse)
Read more: http://healthland.time.com/2011/08/19/a-drug-to-live-longer-yes-but-only-if-youre-a-fat-mouse/#ixzz1VWPPEtge

赤ワインに含まれる、resveratrolをベースにしたSRT-1720

低カロリーダイエットによるマウスやラットにおける寿命延長30%


Sirt1 は NAD+-dependent deacetylaseであり、小器官の生命延長、メタボリズムの改善、加齢進展遷延化をもたらすとされている。動物実験でin vitroでのSirt1の活性化合成産物であるSRT1720。
このSRT1720 は、ミトコンドリアのSirt1- と PGC-1α-依存的に働く、そして、高脂肪食マウスの寿命延長が示された。
寿命延長は、脂肪肝減少、インスリン感受性増加、運動活動性促進、炎症・アポトーシスの遺伝子発現の正常化をもたらした。

SRT1720 improves survival and healthspan of obese mice
Scientific Reports 1, Article number: 70 doi:10.1038/srep00070
Received 18 July 2011 Accepted 29 July 2011 Published 18 August 2011

Robin K. Minor, Joseph A. Bau et al.




どこぞの国営放送は、すでのこの関連であるサーチュイン遺伝子で番組を作り、即、人間に応用するような番組作りをしていた。冒頭の記事のような少しさめたスタンスでの報道のほうが好感が持てる。
・・・長生きのためには食うな! ( - 2007/04/06)と言わず、サプリメントの宣伝と化していた愚劣な番組 : NHKスペシャル|あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子・・・国営放送がもっともセンセーショナリズムに陥っている。顧客である視聴者の利益性を無視して・・・


免疫抑制剤に長寿効果=高齢マウスへの投与で確認-人では危険と警告 - 2009/07/09

記憶障害主体のMCIへの食事の影響: 高飽和脂肪酸・低炭水化物食 v 低飽和脂肪酸・高炭水化物食
... - 2011/06/14

SIRT1活性化小分子の2型糖尿病への治療の期待 - 2007/12/01

by internalmedicine | 2011-08-20 08:57 | 糖尿病・肥満  

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