EASD:血圧・血糖強化コントロールで小血管ベネフィット否定?

2008年血糖強化コントロール治療(Effects of Intensive Glucose Lowering in Type 2 Diabetes The Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes Study Group N Engl J Med 2008; 358:2545-2559June 12, 2008)が死亡率に与える悪影響と合併症への無効性というショッキングな話はまだまだ収まりはつかない。


ACCORDトライアルのデータ解析で、強化血糖管理も、強化血圧コントロールも、構成的微小血管アウトカムのリスクを減少させないという知見

Patrick O'Connor(ミネアポリスのHealthPartners Research Foundation)がEuropean Association for the Study of Diabetes学術州会で報告。
情報ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/EASD/28533


O'Connor PJ, et al "Microvascular effects of intensive blood pressure control and its relation to glycemic control in the ACCORD blood pressure trial" EASD 2011; Abstract OP07-40.
情報ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/EASD/28533

血圧に関して、強化コントロールは収縮期血圧120 mm Hg以下、標準コントロールは140 mm Hg以下
血糖に関して、強化コントロールはHbA1c 6%未満、標準管理は 7%-7.9%(not JDSに注意)

事前アウトカムは構成微小血管アウトカム測定:透析・腎移植、血中Cr、網膜光凝固・virectomyと9つの腎・眼・末梢神経機能評価項目

血圧・血糖の2経路の相互作用を研究、平均4.7年観察

プライマリアウトカムは強化血圧群で 11.4% v 標準血圧治療群で 10.9%


包括的に、強化介入はどちらもプライマリ微小血管疾患アウトカム構成要素に影響を与えず
例外としては、強化血圧管理による微小アルブミン尿発症リスク減少  (HR 0.84, P=0.02)

さらに、強化血糖管理は、3つのアウトカムリスクを減少;
・ macroalbuminuria (HR 0.68, P=0.002)
・ 振動覚低下 (HR 0.89, P=0.02)
・ 圧感覚喪失 (HR 0.76, P=0.001)

しかし、回帰分析にて、両群割り当て群とも、透析開始・ESRDといった腎不全予後因子の予測因子とはなり得なかった。唯一の予測因子は血中クレアチニンとアルブミン尿。

プライマリエンドポイントに到達した患者の比率が少ないことで解析のパワー減弱した可能性に言及。


血糖降下強化治療による死亡率・疾患死亡リスク、微小血管イベントへの影響 2011年 08月 05日

糖尿病患者の血圧コントロール2010年 08月 04日

ACCORD BP:高リスク糖尿病患者:<120 未満群と <140mm水銀柱で・・・差はない 2010/04/30

ACCORDトライアル AHA ステートメント2008年 02月 22日

ACCORDサブグループ:強化2型糖尿病強化降圧治療で致死的・非致死的心血管イベントを減少認めず2010年 03月 15日

ACCORD研究のインパクト2008年 06月 09日


ACCORD糖コントロール強化群中止の波紋(アメリカ家庭医学会:aafp)
ACCORDトライアル AHA ステートメント 2008-02-22 16:14 で述べたが・・・ ADAの糖尿病ガイドラインが発表(Diabetes Care (31) Supp. 1 2008 Jan)されたばかりというのに・... 2008/02/26

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by internalmedicine | 2011-09-16 11:52 | 糖尿病・肥満  

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