読売新聞「受動喫煙症」・地元新聞「受動喫煙による化学物質過敏症」での初の提訴

受動喫煙症」って病気初めて知った。「化学物質過敏症」の範疇で考えて良いのだろうか?

病名というのはやはり多くの関係者のコンセンサスを得なければ、混乱をもたらすのではなかろうか ?

論文検索しても該当病名が見あたらない(http://ci.nii.ac.jp/ http://ronbun.search.yahoo.co.jp/


読売新聞は”公用車運転で「受動喫煙症」…公務災害求め提訴”
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111001-OYT1T00208.htm?from=navr)となっている。

これは、”読売新聞”の誤報? 誤解?

地元新聞は、「化学物質過敏症」としている
 ↓
県職員「受動喫煙で過敏症」 公務災害認定求め提訴 
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20111001_1
 公務中の受動喫煙で化学物質過敏症(CS)を患ったにもかかわらず、公務災害と認められなかったのは不当として、遠野市の県職員男性(40)が30日、地方公務員災害補償基金県支部長に処分の取り消しと公務災害の認定を求め、盛岡地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は2008年1月、公用車を運転し、車内に充満したたばこの煙に含まれる化学物質によって鼻痛や呼吸困難を発症。同年4月にCSと診断され、同年7月から1年間休職した。

 男性は同年5月に同県支部長に公務災害認定を請求したが、09年4月に公務外と認定された。その後、同県支部審査会に2回、審査請求を行ったが、いずれも棄却された。

 男性は健康被害について県に約890万円の損害賠償などを求める訴訟も起こしており、盛岡地裁で係争中。(2011/10/01)



たしかに、密閉空間で受動喫煙さらされれば、衣服に臭いはつき、喘息などあれば病状悪化をもたらすだろう。心血管疾患を有する人たちには急性増悪リスクまで可能性があるだろう。ただ、これを「化学物質過敏症」という”疾患”とするなら、この疾患の範疇はむちゃくちゃ広がる。たきぎの煙をすっても化学物質過敏症、隣の家のさんまを焼く煙でも・・・

民主党は問う全体として、「化学物質過敏症」という概念を一方的に支持している。
http://www1.dpj.or.jp/news/?num=10960

一方、Wikiにもあるごとく、また、わたしのブログ(「化学物質過敏症」: http://bit.ly/oCMu3W)でも再三触れてきたごとく、懐疑的意見もある。

化学物質過敏症、その原典:MCS ・・・ 2007年 10月 04日

いづれにせよ、基礎的、臨床的情報・データの集積の上、客観的にその因果関係やその影響度を討議してから、疾患概念は公的に提示して欲しいものだ。


化学物質過敏症の疾患概念があいまいと批判したら、2ちゃんねるで批判書き込みされたことがあったなぁ。今回はマイルドに書いたつもりだが・・・

化学物質過敏症という病名にはわだかまりを感じるが、無遠慮な喫煙行動で受動喫煙となりのどが痛くなったりというのは結構あるわけで、これを”病名”で呼ぶ意義には、ややシンパシーを感じてしまう・・・

by internalmedicine | 2011-10-01 11:32 | 環境問題  

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