効果不明瞭な薬剤継続した医師たちの罪? ジエチルスチルベストロール:DES 子宮内暴露の健康被害

アメリカの話なので、日本には関係ないと言えるかどうか?効果のはっきりしない薬剤を熟慮せず使い続けているのではないか? 


ジエチルスチルベストロール(Diethylstilbestrol) DES
http://www.tokyo-eiken.go.jp/edcs/des56-53-1.html
DESは1950-1960年代にかけ,主に欧米で多くの妊婦に投与された.1970年代の初期には,投与された母親から生まれた女子の膣腺癌の発生 や同男子生殖器の異常 )との関連が指摘され始め,日本にも紹介された .


切迫流産防止のため使われたり、家畜肥育促進用に使われた歴史がある

Hoover RN, et al "Adverse health outcomes in women exposed in utero to diethylstilbestrol" N Engl J Med 2011; 365: 1304-1313.


・不妊: 33% versus 15.5%, HR 2.37, 95% CI 2.05 to 2.75
・自然流産: 50.3% versus 38.6%, HR 1.64, 95% CI 1.42 to 1.88
・早期産: 53.3% versus 17.8%, HR 4.68, 95% CI 3.74 to 5.86
・セカンドトリメスター妊娠喪失: 16.4% versus 1.7%, HR 3.77, 95 CI 2.56 to 5.54
・子宮外妊娠: 14.6% versus 2.9%, HR 3.72, 95% CI 2.58 to 5.38
・妊娠子癇: 26.4% versus 13.7%, HR 1.42, 95% CI 1.07 to 1.89
・死産: 8.9% versus 2.6%, HR 2.45, 95% CI 1.33 to 4.54
・早期閉経: 5.1% versus 1.7%, HR 2.35, 95% CI 1.67 to 3.31
・Grade 2 以上の頚部上皮内新生物: 6.9% versus 3.4%, HR 2.28, 95% CI 1.59 to 3.27
・乳がん: 3.9% versus 2.2%, HR 1.82, 95% CI 1.04 to 3.18


1938年から1971年まで400万人の人たちが使用
1953年にはDESが早産や他の妊娠合併症に対し有効でないことが示されていた。
しかしながら、医師たちは、DESと膣・頚部の明細胞腺癌発症との関連があきらかになる1971年まで少なくとも使用を継続していた。FDAが1971年傾向を発しその後処方が消失している。
参考:Diethylstilbestrol Exposure
SARINA SCHRAGER, M.D., and BETH E. POTTER, M.D., University of Wisconsin Medical School, Madison, Wisconsin
Am Fam Physician. 2004 May 15;69(10):2395-2400.



”代表的環境ホルモンのひとつとされる物質。ステロイド骨格を持たない合成女性ホルモン様物質の一種”という見方もある。http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1035
・・・環境ホルモンとさわぐ火事場泥棒という見方も・・・

by internalmedicine | 2011-10-06 10:44 | 環境問題  

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