抗生剤を使うくらいなら、検査を十分に! という 米国の上気道炎の診療方針


諸外国のガイドラインでは、咽頭炎のうち、レンサ球菌が特に治療の対象となるため、検査を重視していて、不必要な抗生剤使用を避ける傾向がさらに強くなってきております。
迅速キットや培養をおこなえばかえって医療費は高くなるのですが、まず、抗生剤使用を避けることに重点が移ってきていることがよくわかる報告です。


Empirical Validation of Guidelines for the Management of Pharyngitis in Children and Adults
JAMA. 2004;291:1535.
【結果】
小児:溶連菌感染の迅速診断感度:85.8%(79.3-90.0%)(培養比較)
成人:溶連菌感染の迅速診断感度:76.7%(65.4-85.8%)(培養比較)
小児:modified Centror score特異度:90.3%(86.4-93.4%)
成人:modified Centror score特異度:43.8%(37.7-50.1%)

迅速診断使用が総処方を最も少なく(24.7% :21.7-27.8%)、経験的治療がもっとも抗生剤使用が多い(45.7%:42.2-49.3%)、不必要な処方率が高いため。

【結論】
ガイドラインでは、咽頭培養の選択的使用を推奨しているが、迅速診断もしくは咽頭培養の結果だけで抗生剤使用を行うことは、不必要な抗生剤使用を増加させる。
成人のCentor score3-4で経験的に抗生剤使用するのは不要な抗生剤治療を増やすだけ。
小児では、咽頭培養もしくは迅速診断陰性・咽頭培養陰性確認することは感度も高く、特異度も高い。
成人全員に培養もしくは臨床的予測を元に選択することでも、特異度・感度は高い。

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modified Centor scale
スケール 根拠 AAFP

スケール 自作プログラム?

by internalmedicine | 2004-04-07 20:33 | 呼吸器系  

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