ACC/AHA二次予防ガイドラインアップデート
2011年 11月 04日
http://www.theheart.org/article/1304139.do
2006年の二次予防ガイドラインのアップデートで、リスク要素減少などタイトル変更
末梢動脈疾患(PAD)を含めた冠動脈とそれ以外の動脈硬化性血管疾患患者への強化リスク減少治療のメリットを支持し広げた内容ということ
Smith S, Benjamin E, Bonow R, et al. AHA/ACCF secondary prevention and risk reduction therapy for patients with coronary and other atherosclerotic vascular disease: 2011 update: A guideline from the American Heart Association and American College of Cardiology Foundation. Circulation. 2011; DOI:10.1161/CIR.0b013e318235eb4d
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ガイドラインの基本は患者の行動であり、具体的には、身体運動、禁煙と受動喫煙の回避、および体重管理というのは不変。運動を毎日30分以上を重視した勧告となっている。
医師の態度が問題で、ライフスタイルを重視してないことが問題視されている。
(日本では、循環器専門医療機関ほどライフスタイル指導に不熱心という状況も・・・)
心臓リハビリテーションへの患者への紹介のあり方も新しい推奨で触れられている。
(日本の心臓リハビリテーションはきわめて特殊な状況の医療機関でしか許可されていない。これはこの推奨と相反する状況と思う)
インフルエンザワクチンなど専門医が見逃しがちな要素も強調されている。
TRITON-TIMI 38(ステント植え込みACSに対する prasugrell v clopidogrel)、 PLATOのエビデンスの組み入れ、β遮断剤治療についてなど
コレステロール、血圧に関してはアップデートなしとのこと。
by internalmedicine | 2011-11-04 08:56 | 動脈硬化/循環器