茶のしずく石けんアレルギー: 加水分解コムギ末グルパール19S

「茶のしずく石鹸」でアレルギー471人 重症66人 厚労省まとめ 2011/11/15

以前から報道されてはいたが、今日、あらためて、厚労省のまとめを受けて、朝から報道されてる。

「グルパール19S」という加水分解コムギ末を使用しているという共通点
http://kenko.data-max.co.jp/2011/08/post_811.html


「グルパール19S」は(株)片山化学工業研究所が開発した加水分解コムギ末で、他の加水分解コムギ末より分子量が大きいために、アレルギー症状を引き起こしやすいという可能性がある。



http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/002.html
2009年頃から、このような全身性の膨疹を特徴とする小麦の運動誘発アナフィラキシーではなく、眼瞼の発赤・腫脹と顔面の皮膚のかゆみの発赤・蕁麻疹を主要な臨床症状とする、これまでの臨床経験からすると非典型的な女性の成人小麦アレルギー症例が多数報告され、それらが皆“茶のしずく石鹸”という加水分解コムギというグルテンの加水分解物を含有する洗顔石鹸を使用していました。その後の詳細な臨床的観察と血清学的な検討から、これらの非典型的な小麦アレルギー症例は、“茶のしずく石鹸”中の加水分解コムギに対する固有の過敏性を獲得しており、結果的に経口摂取による通常の小麦成分に対しても過敏性を示すようになっていることが示されました。

同様の症例が2010年に入ってから複数の施設で20例以上の報告されたため、2010年10月15日に厚生労働省医薬食品局安全対策課から、「小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品による全身性アレルギーの発症について」という注意喚起がなされました。しかしながら、その後も同様な症例の新規発症の報告が後を絶ちませんでした。最終的には2011年5月20日にこの製品の自主回収が決定されました(小麦加水分解物含有石鹸“茶のしずく石鹸”の自主回収について)。


深刻な長期的影響
“茶のしずく石鹸”の使用を中止後、経月、または経年的に小麦やグルテンに対する特異的IgE抗体価が低下傾向を示した症例が報告されている。従って、感作源がコントロールできれば(つまり、石鹸の使用を中止すれば)、小麦アレルギー症状は改善することは期待し得る。しかしながら、現在までのところ完全に寛解した症例の報告はない。




食物負荷試験実施要綱(医療関係者向け) 島根大学医学部皮膚科
http://www.med.shimane-u.ac.jp/dermatology/index.htm



この文章気になるのだが・・・
多くの化粧品メーカーが、健康被害が報告されていないにもかかわらず「加水分解コムギ末」を使用しているというだけで自主回収を決断し、『茶のしずく』による風評被害が業界全体に広がっている。


”国立病院機構相模原病院の福冨友馬医師は「グルパール19S以外の加水分解コムギを使用している製品で、まとまった健康被害の報告が出ていない。しかし、グルパール19Sを含む茶のしずく石鹸で大規模な健康被害が起こってしまったことは事実なので、その他の加水分解コムギの安全性に関しても再検討が必要であり、現在調査中である」としており、グルパール19Sでない加水分解コムギ末を使用している化粧品メーカーも、引き続き注意が必要だ”と後述されてるので、少しは救われるが・・・

有害可能性ゼロではないのに、なんでも”風評被害”で済まそうという昨今の状況ってなんなんだろう。いったん市場から加水分解小麦製品は除くべきだろうに・・・

そもそも、消費者は、”茶のしずく”であわだっていると信じて買ってたのではないか?


厚労省と消費者庁、連携不足=茶のしずく、注意喚起に8カ月超
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111116-00000057-jij-soci
時事通信 11月16日(水)12時16分配信
 小麦の成分が含まれた「茶のしずく石鹸(せっけん)」を使った消費者にアレルギー症状が相次いだ問題で、厚生労働省と消費者庁の連携がうまくいかず、問題の把握から注意喚起まで8カ月以上かかっていたことが16日、分かった。
 厚労省によると、医療機関から最初の報告があったのは昨年9月16日。同省が消費者安全法に基づき、情報を消費者庁へ通知した同10月15日まで21人の発症例が寄せられていたが、同庁に対して商品名やメーカー、症例数などは伝えなかった。
 こうした対応について、厚労省は「特定の商品に問題があるかどうか当時は分からず、個別の商品名や企業名は伝えなかった」と釈明する。一方、消費者庁も厚労省に対して詳細な内容を問い合わせていなかったとみられ、担当者は「見過ごしたと捉えられたら仕方がない」と話している

by internalmedicine | 2011-11-15 16:03 | 環境問題  

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