睡眠呼吸障害は対処できる学業上の障壁:肥満・睡眠障害・学習能力の関連

扁桃腫大とか肥満による睡眠呼吸障害は、学業上の成績だけでなく、それからもたらされる積極性など一見性格上の問題とされる要素と関連がある。
にもかかわらず、現場の教師はもちろん、行政である文科省・厚労省などは、この問題に対して積極的に対処しているとは思えない。猛烈な高齢化により次世代にかかる期待が高まる中、この問題を放置していて良いのだろうか?


子供の学業は学校での認知機能スキルが大事だが、学業パフォーマンス低下は睡眠障害による睡眠中断との関連があり、良眠が得られないことが肥満のリスク、体重管理問題は、推敲能力障害など関連し、この睡眠呼吸障害と肥満の関係は修正しうる問題であり、それによって神経認知機能改善につながる可能性がある。

子供の認知機能は、肥満・睡眠呼吸障害といった健康関連により悪影響がもたらされる。さらに、integrative mental processingは健康上の大きな問題を子供に与える。

6-10歳の主に白人子供のサンプル調査

睡眠呼吸障害は認知機能、体重のアウトカムを0.55~0.45倍増幅
体重は睡眠呼吸障害、認知アウトカムに対し0.39~0.45倍増幅
複合mental processing function能力低下により体重・睡眠呼吸障害アウトカムのリスク増加を2.9、7.9倍それぞれ増幅する

A Mediation Model Linking Body Weight, Cognition, and Sleep Disordered Breathing
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2011, doi:10.1164/rccm.201104-0721OC

by internalmedicine | 2011-11-28 08:30 | 中枢神経  

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