睡眠時無呼吸症候群:心電図異常、職業ドライバーの検診方法、酸素飽和度計の信頼性

睡眠時無呼吸症候群3題
・不整脈・心電図変化のメカニズム
・オキシメーターのばらつき
・職業ドライバーの検診方法


○閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群患者(OSAHS)の不整脈・心電図変化のメカニズム

Cardiac Rhythm Disturbances and ST-Segment Depression Episodes in Patients With Obstructive Sleep Apnea-Hypopnea Syndrome and Its Mechanisms*
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/127/1/15
(Chest. 2005;127:15-22.)
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閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群患者(OSAHS)では不整脈とST部分の低下がいびきかきや一般対照に比べ頻度が多い(0.565 ± 0.826/h vs 0 ± 0/h [mean ± SD])。さらにST変化は交感神経緊張と睡眠の断続化によるものであり、OSAHS患者のリズム障害のほとんどは睡眠の断続化、夜間低酸素、交感神経緊張によるものであった。
すなわち,OSAHS患者では覚醒指数と昼間のエピネフリン値は昼間・夜間のST低下エピソードと相関し、最小酸素飽和度は夜間洞性徐脈や上室性頻拍発作と相関。
尿中エピネフリンとノルエピネフリン濃度は洞性・上室性不整脈と相関。

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○黄金律のポリソムノグラフィーとの比較されてない

パルスオキシメトリーによるAHI推定は器具により異なる可能性
Choice of Oximeter Affects Apnea-Hypopnea Index*
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/127/1/80
(Chest. 2005;127:80-88.)
無呼吸と低呼吸(振幅減少:>30%)(candidate)はオキシメトリー参照せずに鼻カニューラから計算
もし4%の酸素飽和度低下が関連するならオキシメーターにより低呼吸と再分類する。
もし3つのオキシメーター使用でAHIが同程度(bias <1event/hと定義)だが、4つのオキシメーターはAHI 3.7events/hの増加があった。1つのオキシメーターによるAHI ≥ 15 の患者の113名中7例で他のオキシメーターでは基準を満たさなかった。
さらに重要なことに、15events/hの閾値にかかわる患者だけのこの研究では限局したときで、35例中7例ではメディケアの基準AHIに合致しなかった。機種間の再評価が必要である。


○Occupational Screening for Obstructive Sleep Apnea in Commercial Drivers
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/170/4/371
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 170. pp. 371-376, (2004)
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次の戦略を検討:
(1)症状、(2)BMI、(3)症状+BMI、(4)すべてへの2段階アプローチで、症状+BMI後オキシメトリーを行う、(5)すべてにオキシメトリー
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2段階戦略、すなわち(4)の方法では、感度、特異度91%で、陰性尤度0.1であった。
この戦略はオキシメトリーの正確性を比較しうるものであり、陰性尤度比0.12、感度88%、特異度95%であった。
オキシメトリーをのぞいた場合、BMIと症状だけだと、81%感度、73%特異度、陰性尤度比 0.26
一方、オキシメトリーを使用しない場合は無呼吸を除外する事が合理的な正確性をもって行えない。
職業的ドライバーには2段階戦略にもとづく、スクリーニングが効果的。
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by internalmedicine | 2005-01-15 11:59 | 呼吸器系  

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