喘息用吸入器具の中身が空っぽを知る方法



吸入器器具も最近は多くなってきました。
http://www.erca.go.jp/asthma2/asthma/medicine/correct.html

“フロンガス(CFC;クロロフルオロカーボン)は骨格に塩素原子を含むオゾン層特定破壊物質であり、世界的に規制の方向”で、“代替フロンHFA-134a(テトラフルオロエタン)は骨格に塩素原子を含まないことから、太陽光線による分解でオゾンを破壊する塩素原子を生じない”
ということから、HFAに置き換わっています。

このMDIというやつは、ドライパウダー出現後も、吸入器具としては主役なのですが、空っぽになったのがわかりにくいという特徴があります。

患者さんはどうもこのMDI処方の場合は、予定より長く、薬剤を取りに来ることがない・・・なぜか?


How Do Patients Determine That Their Metered-Dose Inhaler Is Empty?
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/126/4/1134
Chest. 2004;126:1134-1137.
50名の子供と親に質問したところ、74%は吸入器具でどの程度回数の吸入ができるか知らなかった。そして、全員がpMDIを吸入時に薬剤が聞こえない時まで使用していた。
半数しか吸入前に器具を振っていない。研究室で、CFC器具は典型的には名目上の容量より86%多くはいっており、HFAでは52%多くはいっていることが確かめられた。
pMDIが無くなった時を見極めるために水に器具を浮かせることは有効ではない。

#浮かせるとpMDIはすべて同じような回転パターンを示し、空っぽの時はVentolin 27.6±0.96度、Serevent 31.7±0.65度で、Floventはその間。27%使用時水はバルブに詰まる。

CFC吸入では、pMDIを振ると吸入あたりの使用回数が増加する(p=.009)が、HFAは増加しない。
【結論】pMDIが空っぽの時のことを教えなければ、意図した期間の2倍まで薬剤を使用し続けることとなる。正確な用量の薬剤投与を受けるためpMDIで利用するには、投与回数を数えることが、器具を廃棄するべきときを教える正確な手段である。
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要するに、正確な薬剤用量を担保するには吸入回数を数えるしかないということのようです
空っぽになるまで、利用してしまうという点が問題のようです。



#figureにありますが、文中のMDIを水に浮かせる実験は大変おもしろいものでした。
a0007242_23245145.jpg


  まねしてみました。

by internalmedicine | 2005-01-18 23:15 | 呼吸器系  

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