重症肺炎にステロイド持続点滴

Hydrocortisone Infusion for Severe Community-acquired Pneumonia
A Preliminary Randomized Study
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/171/3/242
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 171. pp. 242-248, (2005)
重症のCAPでhydrocortisone点滴は全身性炎症へ影響を与え、肺炎の早期改善と敗血症関連合併症を減少することができる仮説を提示
重症CAP肺炎でプロトコール・ガイドの抗生剤治療を行っている患者をランダムに割り当て。多施設トライアル。200mg bolusで投与し、7日間10mg/時間のレートで点滴を行う。
一次エンドポイントとして
研究8日目のPaO2:FIO2、多臓器機能障害症候群(MODS)スコア、遷延化した敗血症性ショック減少はいづれも改善。
45名がこのstudyにエントリーし、エントリー時hydrocortisone群はPaO2:FIO2低く、胸部レントゲンスコア・CRP値も高い。
研究第8日めまで、治療群は、対照群に比べ優位にPaO2:FIO2改善(P=0.002)、胸部レントゲンスコア改善(P<0.0001)、有意にCRP値改善(p=0.01)、MODSスコア改善(P=0.003)、遷延化敗血症性ショック減少(p = 0.001)
hydrocortison治療は入院期間減少(p=0.03)と死亡率減少(p=0.009)と相関
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当然ながら、日本呼吸器学会の市中肺炎ガイドラインではステロイドの言及無し
http://www.jrs.or.jp/quicklink/glsm/index.html


【印象】
ポイントは、bolusでなくて持続点滴かもしれません。以前はARDSなどは1回ぽっきりの超大量メチルプレドニゾロンで生存率がどうのこうのと行っていたわけですから・・
重症肺炎でbolus投与しても効かないというイメージがあるのに老人などの遷延化肺炎などは経口ステロイドが著効することがあります。(単なる印象です)


【ご参考に】
重症敗血症・敗血症性ショックへのコルチコステロイド:システム・レビューとメタ・アナリシス
http://intmed.exblog.jp/m2004-08-01/#932880

by internalmedicine | 2005-01-25 10:44 | 呼吸器系  

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