股関節部骨折手術はそう急がなくてよろしい


交通事故よりも家庭内の事故で亡くなる方のほうが多くなっています。
“玄関や浴室などのはっきりした段差のあるところでは前期高齢者の方の事故が多く,85歳以上の高齢者は寝室など平坦な所での事故が多い”ということで、このことでいえることはバリアフリーの効果はあまりないのでは?。
オーストラリアを中心にヒッププロテクターが転倒事故による股関節骨折予防につかわれてますが、日常するには快適でないということで一般的になされておりません。

骨折しやすさに関しては骨粗鬆症と関連があります。


ところで【股関節部骨折手術はそう急がなくてよろしい】という話し

Association of Timing of Surgery for Hip Fracture and Patient Outcomes
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/291/14/1738
JAMA. 2004;291:1738-1743.
股関節部骨折で33.8%が24時間以内の手術。死亡率改善につながらず(HR 0.75 0.52-1.08)、移動の改善にもつながらず(HR 0.75 -0.49-0.32)。重症・最重症の痛みの日々を減少させることと関連し、LOS(length of stay):入院期間を1.94日増加させたが、術後の痛みと手術後の入院期間は変化無し。

by internalmedicine | 2004-04-15 13:29 | 運動系  

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