たかが・・・1秒率 されど1秒率・・・






Spiriva発売などで、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が一般の先生方にも重要となり、診断基準となるスパイロメトリーへの関心が高まっていることだと思います。
ところが、このスパイロメトリー上の1秒率というのは少々注意すべき点があります。
FEV1%、%FEV1、FEV1/FVC、FEV1/VCの混乱です。


a0007242_15482013.jpg



FEV1/FVCで、COPDの診断を行い、予測1秒率で重症度を評価するということが一般的なガイドラインだとおもいますが・・・このFEV1/FVCと%FEV1を混乱する場合があります。

a0007242_15473422.jpg



次にFEV1量はそんなに変動しないのですが、FEV1/FVCはとても変動しやすいというか、スキルがかなり問題となる。ステージの進行している患者さんに検査をさせるのも大変ということも多く、また、高齢者が多いため、正確な検査困難な事例も多い


ガイドラインでは
─────────────────────────────────
妥当性
①安静時呼気が安定している
②最大呼気位と最大吸気位のプラトーが確認できる
③吸気肺活量=呼気肺活量

再現性:最大肺活用と2番目の肺活量の左が200ml以下である

最大肺活量の方を採用する
─────────────────────────────────
となっております。

でなければ下図のように、FEV1/FVCがcriticalな70%で上だったり、下だったりしてしまうのです。
検査機器メーカーはうりこみをはかっているようですが、そのことは大歓迎です
が、スキル不足の誤判定だけは勘弁ねがいたい

a0007242_15483574.jpg



さらに、短期的拡張剤試験も、これだけで判断することは、診断の誤りを助長します。

a0007242_1548527.jpg




a0007242_15503565.jpg



こういう意見も、権威ある先生からの発言であるのです。

by internalmedicine | 2005-02-18 16:18 | 呼吸器系  

<< 吸入ステロイドのGHRH刺激G... 慢性骨髄性白血病へのワクチン療法 >>