喘息とパニックの関係

喘息とパニックは当然関連があると思いながら、パニック発作とパニック障害を混同しながら使っていた。


以下の違いがわからなければ混乱する。
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パニック:
panic disorder
panic attack
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この違いはDSMで検索を!
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja-JP%3Aofficial&q=%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E7%99%BA%E4%BD%9C%E3%80%80%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9A%9C%E5%AE%B3+DSM&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja-JP%3Aofficial&q=panic+disorder+attack+DSM&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&=
ここがわかりやすいか・・・
http://www.fuanclinic.com/ronbun2/r_36.htm


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Asthma and Panic in Young Adults
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/171/11/1224

American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 171. pp. 1224-1230, (2005)
心理的要因が喘息の発症と経過に影響を与えるものとして徐々に認識されている。
以前の横断的なコミュニティーベースの研究で喘息とパニックの間の相対的特異的関連が判明されている。


目的:若年成人の喘息とパニックの発生率と長期的な相関関係

測定項目:目向きのコミュニティーベースの研究(19-40歳間の若年 591名)
専門家による6連続のsemiinstructured診断介入からの情報。

横断的研究(全研究期間)では
・喘息は パニック障害+パニック発作をあわせたものよりパニック障害単独で強い相関(odds ratio [OR] = 4.0; 95% confidence interval [CI], 1.7, 9.3)

長軸方向では、寄与因子補正後、
・活動性のある喘息は後に続くパニック障害の予測因子 (OR = 4.5; 95% CI, 1.1, 20.1)
・パニック障害はその後の喘息活動性の予測因子(OR = 6.3; 95% CI, 2.8, 14.0)

喘息はパニック(パニック発作+パニック障害))の予測因子(OR = 2.7; 95% CI, 1.1, 7.1)だが、パニック(パニック発作+パニック障害)は喘息の活動性を予測はできない。


非喫煙者より喫煙者でその相関は強く、男性より女性で強い。
喫煙、小児早期不安、アレルギー家族暦は喘息・パニック相関に強い関与因子となる。
(上記2行はパニックなのかパニック障害を示しているか不明)
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by internalmedicine | 2005-05-26 11:25 | 呼吸器系  

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