CRPは抗生剤処方上も細菌学的診断上も役立たない?

CRP測定は肺炎抗生剤処方のガイドに感度・特異性とも不十分。システムレビューにてvan den Meerらは、CRPを胸部レントゲンや微生物学的なwork-upと比較してそういう結論を見出した。著者らは感度が8-99%、特異度が27-99%であり、細菌学的な原因をrule out/rule inするのに不十分と結論

[BMJ 2005;331:26:http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;331/7507/26

─────────────────────────────────

慢性下気道感染症の場合はレントゲンさえ当てにならないのだが・・・
肺炎の定義が胸部レントゲン異常なので、下気道感染としたら別の結果になる可能性有り

それとレントゲン学的な治癒が果たしてホントの治癒といえるのか・・・疑問の残る文献である
・・・なんちゃって呼吸器科医に誤解を与えるのでは・・・とも思える
真に細菌学的治癒を証明しようとしたら、それぞれの最近由来の物質の量を測定しなければならない。CRPやESRのような宿主の方の反応を見ていたのでは必ず限界がでる当たり前だと思うのだが・・


CRPが小児の髄膜炎で細菌性とウィルス性を区別(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve&db=pubmed&list_uids=3180627&dopt=Abstract)、新生児の敗血症を区別するために役立つという(http://cel.isiknowledge.com/CIW.cgi?&CustomersID=Highwire&Func=Links&PointOfEntry=FullRecord&PublisherID=Highwire&ServiceName=TransferToWos&ServiceUser=Links&UT=A1997XF67600007&e=c1RgxW6BUrQ8AyFnHxHLSTucdO9Mf4VofbLjXk3.NFYmKSs.T18w7jSztICC6Vy.、
)報告があるが、病因論的な鑑別に有益かというのは今ひとつはっきりしない。


Eur Respir J 2003; 21:702-705では、レジオネラ肺炎のCRP高値が報告されているが、CAP全体ではやはり困難という印象。

http://erj.ersjournals.com/cgi/content/full/21/4/702/T1



検査の組合せとコストに関する日本の数少ない研究(Clinical Chemistry and Laboratory Medicine Volume: 41 | Issue: May 2003 Page(s): 668-674 )では
CRP,WBC、ESR、サリチル酸、蛋白分画の5つの中で、CRPがもっともURが良く、次に、サリチル酸、蛋白分画、WBC、ESRの順であった。CRPとWBCは相関が悪く、シアル酸はα1、α2分画絶対量と相関が強い(r=0.855)。ESRは中間的 (r = 0.651)。
CRPとWBCの組み合わせが 、CRP単独より¥ 1169 (US$ 9.6 or Euro 9.7)/付加的UR と良好。

─────────────────────────────────
話はまとまらないが、肺炎とCRPの関係も、そうdefiniteなものではないということで

by internalmedicine | 2005-07-01 15:32 | 呼吸器系  

<< 年毎の身体診察は不要という推奨... 米国の外来ケアの質 >>