市中肺炎のガイドラインを守ることは予後に影響を与える

今度の日本呼吸器学会のガイドラインは意見を募集してましたが、
http://www.jrs.or.jp/information/050727_guideline_index.html
クリアカットでかなりわかりやすくなってます。


市中肺炎においてガイドライン遵守性というのが、今後より求められるのかもしれません。
なんせ、予後に影響を及ぼしているわけですから・・・
一方、結局何行ってるんだかわからないガイドラインというのは意味がないわけで・・・
今度の呼吸器学会のCAPガイドラインはかなり楽しみです。


Guidelines for the Treatment of Community-acquired Pneumonia
Predictors of Adherence and Outcome
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/172/6/757
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 172. pp. 757-762, (2005)
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13のスペインの病院に受診したCAP1288名の患者の研究。


ガイドライン遵守性は高く79.7%で、病院間の差が大きい(range:47-97%)、医者間もばらつきが大きい(呼吸器科医 81%、呼吸器科レジデント 84%、非呼吸器レジデント 82%、他の専門 67&)
高い遵守性の関連した独立した因子としては病院・医師の性質、初期のFineのリスク分類で高いリスク分類のもの、一方ICU入室は遵守性が減少した。
74名の患者死亡(6.1%)、治療失敗は175(14.2%)で見られた。

Fineの重症度分類:http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243
(http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243/F1,http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/4/243/T2)

Fineのリスクで補正後、ガイドライン遵守性は死亡に対し防御的(OR 0.55 95%CI 0.3-0.9)で治療失敗にも防御的(OR 0.65 95%CI 0.5-0.9)
呼吸器科医とレジデントの処方は、治療失敗リスクが少ない(OR, 0.6; 95% CI, 0.4?0.9).

結論:ガイドライン遵守性は病院、医師の専門性とトレーニングの状態に主に依存する。非遵守性は非呼吸器専門医に多く、治療失敗、生命予後の独立したリスク要因である。
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by internalmedicine | 2005-09-08 15:25 | 呼吸器系  

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